■Profile
ブランド名:RYU STUDIO
Twitter:@RyuStudioMy
Instagram:@Ryu studio
Facebook:@Ryu Studio
設立年:2015年
所在地:マレーシア・クアラルンプール
(※以下、RYU STUDIOの代表取締役・AH B氏からお話を伺いました)
──── まずはじめに、ブランド名「RYU STUDIO」の意味についてお聞かせください
「RYU STUDIOは、日本語の表記で”龍スタジオ”です。龍は伝説の産物であり、誰も見たことがないけれど、高度な精神世界やその領域を象徴するものです。ですから当社の製品は、龍のようにプレイヤーたちのスタチューコレクションに何か違いをもたらし、新しい表現ができることを願っております」
©バードスタジオ/集英社・東映アニメーション
──── RYU STUDIOはいつ創業されたのでしょうか
「2015年に設立し、今年で8年目になります。
創業後の経緯ですが、弊社は2015年に法人設立をし、まずは人気IP『NARUTO』とライセンス契約を締結。同年、人気IP『BLEACH』ともライセンス契約を締結しました。
©岸本斉史 スコット/集英社・テレビ東京・ぴえろ
©久保帯人/集英社・テレビ東京・dentsu・ぴえろ
2017年には人気IP『ドラゴンボールZ』と契約。
©バードスタジオ/集英社・東映アニメーション
そして2018年、人気IP『ONE PIECE』と契約。
©尾田栄一郎/集英社・フジテレビ・東映アニメーション
2022年には、人気IP『聖闘士星矢』と契約しております」
──── RYU STUDIOのブランドビジョンを聞かせてください!
「当社は、IPコンテンツとそのイメージを立体的に、最大限リアルにに蘇らせることに取り組んでおります。また自社のサプライチェーンを通じて、より良いアフターサービスを提供し、お客様のコレクション体験をよりすばらしいものにすることを目指しています」
©尾田栄一郎/集英社・フジテレビ・東映アニメーション
──── RYU STUDIOの開発チームメンバーについて教えていただけますか?
「当社の開発チームは、グローバルな視野を持った経験豊富なデザイナーで構成されています。
コンセプトアーティスト:
SOEFARA
世界的に有名なコンセプトアーティスト
外資系4A広告代理店オグルヴィ・アンド・メイザー社 アートディレクター
KAY
スタチューデザイナー歴10年
マレーシア RYU STUDIO デザインディレクター
技術・トレンド商品化におけるパイオニアデザイナー
3Dスカルプター:
MUFIZAL MOKHAR
シンガポール UBISOFT社 シニアアートディレクター
ゲーム『PUBG: BATTLEGROUNDS』のアートディレクター
ゲーム『アサシンクリードIV ブラック フラッグ』のアートディレクター
CGアーティスト:
MONA&JOE
マーベル社 スペシャル・アーティスト
網易『陰陽師』 スペシャル・アーティスト」
©岸本斉史 スコット/集英社・テレビ東京・ぴえろ
──── RYU STUDIOのメインの製品ラインについてお聞かせください。 それぞれの製品に込められた想いとは何でしょうか?
「私たちRYU STUDIOには、いわゆるメインの製品ライン、というものはありません。しかしながらRYU STUDIOが大型のコレクション級スタチューを制作する際には、2つの原則を守っています。ひとつはIP作品のキャラクターやシーン、特に顔の造形を忠実に再現することです。もうひとつは、原作の設定を徹底して尊重するということです。
ですから、あるキャラクターを作ろうと決めたら、その原作の資料、特に前後の伏線をたくさん調べます。そうすることで本当にそのスタチューを目の前にしたときに親しみがわき、原作にあったシーンに思いを馳せることができるのです。そして、そのスタチューをさらにおもしろく見てもらうために、ちょっとしたサプライズを加えていきます。こうして、まるでそのシーンのキャラクターが私たちの現実にやってきたかのような感じで楽しんでいただけるよう心がけております」
©尾田栄一郎/集英社・フジテレビ・東映アニメーション
──── 今までRYU STUDIOは、欧米や日本の人気IPとのコラボが多いようですが、どのような経緯で実現したのでしょうか?
「2015年の時点では、大型のコレクション級スタチューのブランドは非常に少なかったです。市場に出回っていたコレクション級スタチューは、どれもダイナミックさが単一的で、台座も地味な形をしていました。そこで、私たちがイメージするスタチューを試しに作ってみようと考えたのです。そして、スタジオの最初のスタチューである「うずまきナルト」をリリースいたしました。顔の造形再現はもちろん、キャラクターの再現、シーンの再現、そして原作へのリスペクトを究極まで追求したかったので、私たちは当時としては大胆なデザインを採用しました。例えば、ナルトの螺旋丸は原作に近づけるために、特別な素材を使用しました。また、台座の凹凸形状に加え、森の中でナルトの影分身の術を再現するために、樹木をベースにした台座を作りました。これは当時としては画期的なことでした。その結果、『NARUTO』、『ドラゴンボールZ』、『ONE PIECE』、『BLEACH』、『聖闘士星矢』など、素晴らしいIPライセンスとのコラボが次々にできたのです」
©岸本斉史 スコット/集英社・テレビ東京・ぴえろ
──── RYU STUDIOの製品の中で、一番市場で好評を博しているのはどの作品でしょうか?
「私たちRYU STUDIOは、それぞれの製品に私たちの原則(顔の造形の完全再現、キャラクターの再現、シーンの再現、原作へのリスペクトなど)を徹底しているため、実際にはどれもかなりよく売れています。出荷前であっても、自分たちの納得のいくまでスタチューを変えることもあります。ですから、実はプレイヤーよりも私たち自身の方が私たちに対して一番厳しいんですよ」
©岸本斉史 スコット/集英社・テレビ東京・ぴえろ
──── RYU STUDIOの創業の歴史の中で、一番大変だったことや、一番嬉しかったことについて教えてください
「一番大変なのは製品開発ですね。自分たちの製品の品質には自分たち自身が本当に厳しいので、出てくる製品はすべて、出荷するまでに1000回も苛められるんです。動きやシーンを調整するために、製品ごと100体近くのスタチューをプリントアウトしてスクラップしたといっても過言ではありません。しかしながら、そのおかげで、最終的にはプレイヤーの皆様の目には、ほぼ完璧に映るようにできているんです。それが、私たちにとって最高の喜びです」
©尾田栄一郎/集英社・フジテレビ・東映アニメーション
──── 現在、RYU STUDIOの製品はどの国で販売されているのでしょうか? どの製品がどの国でよりよく売れていますか? この差別化の理由は何だと思われますか?
「私たちRYU STUDIOの製品は、基本的に世界中で販売されています。実際、売れ行きはかなり良いです。ただ、数量が限られているため、往々にして注文が入ると、おかげさまで即座に売り切れてしまいます」
──── RYU STUDIOのコレクションをデザインする際には、どのような準備を行うのでしょうか?
「先ほど述べた2つの原則に従います。デザインを始める前に、たくさんのキャラクター資料を調べ、作者の原稿まで研究するのです。そして、市場の中にある同じジャンルの製品では何が差別化されているのかを分析して、そこからデザインを決めています」
──── RYU STUDIO開発チームの皆様が好きな日本のアニメ、マンガやゲームについて教えてください!
「『ONE PIECE』、『NARUTO』など......多すぎますね(笑)。それぞれ作者の世界観が表現されているので、大好きなIP作品がたくさんあります。そして、さまざまな世界観の中で、必ず自分の魂に共感できるキャラクターを見つけることができる、それがACG作品の良さだと思います」
©尾田栄一郎/集英社・フジテレビ・東映アニメーション
──── お気に入りの日本のおもちゃのブランドや製品について教えてください
「バンダイです!それはもう言うまでもありません(笑)。彼らの製品ラインとIP作品との適合性、そして販売のタイミングは本当に完璧です。バンダイの製品はどれも大好きです!」
──── コラボグッズ業界の現状についてどう思われますか? 何か新しい方向性や、取り組みがあればぜひお聞かせください
「私たちはニッチな業界にいると思っています。まず最初の小さな目標は、ひとつひとつのスタチューをより良いものにすること、ですが、将来的にはIP作品とより密接に連携していきたいと考えています。例えば、アニメ・漫画のIP作品とは、連載が始まったばかりの時にコラボして、一緒に成長していくことがができればと思います。もちろん、自社IP作品を立ち上げる可能性もあります」
──── 今後、日本での販売も考えているのでしょうか? また、どのような製品を販売されるつもりでしょうか?
日本での販売についてはもちろん考えております。現在、私たちRYU STUDIOはより多くのIP作品と契約を締結しています。これからも、私たちのスタチューが確実に世界中に行き渡り、RYU STUDIOがもたらしたモノをより多くの方に感じてもらえたらと思っています」
──── ありがとうございます! 最後に日本のファンの皆様に向けて一言お願いします!
「この度は、RYU STUDIOの製品に興味を持っていただき、誠にありがとうございます。ぜひ、お気軽にご意見をいただければと思います。これからもRYU STUDIOのスタチューを皆様のコレクションに加えさえていただけると幸いです」
©久保帯人/集英社・テレビ東京・dentsu・ぴえろ
RYU STUDIOでは、ワンピースシリーズの造形商品を順次発売しております。2023年中にはさらに他のIP型商品も登場する予定ですので、大型造形物に興味がある方はどうぞお楽しみに!
※こちらの商品は、販売地域制限品のため、現在の段階では日本国内向けの販売予定はございません。
商品に関しますご不明点やご質問、詳細資料をご希望される方は、お手数ですがまずはこちらの「お問い合わせ」フォームよりお申し付けくださいませ。
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