前回ご紹介したHobbyMioの『玄女Ⅲ』ですが、このキットには初回限定版として「あらかじめ機体の迷彩塗装がパーツに施されたバージョン」が存在します。もう塗ってあんの!? 超ラクじゃん……。ということで、今回はそちらの中身を覗いてみましょう。
箱も黒くなって高級感アップ! 文字もシルバーの箔押し! さすが塗装済みキット!
塗装済みパーツはこんな感じでブリスターパックに入っています
当たり前ですが、キットの中身は塗装済みパーツが入っている以外は通常盤と同じ。塗装済みパーツはランナーからもぎったものに直接色を塗っているようで、箱の中には外装のパーツが全部取られたランナーが入っていました。パーツの塗り分けはなかなかシャープ。スプリッター迷彩がくっきり塗り分けられており、さらに翼端など要所のパネルは白く塗り分けられています。これだけやってくれてれば大満足ですね。
パーツを跨いだ迷彩の境界線も、きっちりつながるようになっています
キットの構造は通常版と同じく、上下で分割された機体にエンジンナセルを取り付ける方式
組み立てプロセスも通常盤と全く同じ。微妙な角度の主翼には内部に桁が入る構造で、頑丈にピシッと角度が出る構造です。ちょっとびっくりするのが、パーツ分割をまたいで明細のラインがきっちりつながるところ。そういうふうに塗装パターンのマスクなりタンポなりを作ったということなんでしょうけど、これはけっこう組み立てていて「おおっ!」となるポイントだと思います。
組み上がってみると一目瞭然! 塗装済みパーツの威力は抜群!
何もしなくても組んだだけでこの仕上がり。けっこうな満足感です
排気ノズルまわりの構造も通常盤と同じです
コクピット(?)部分も開閉可能。中のメカも引き出せます
独特な形のミサイルも、通常盤と同じものがついています
折り畳んだ状態の主翼パーツも付属
組み上がってみると、やはり塗装済みパーツの威力は抜群です。通常盤に比べると情報量がグッと増えており、存在感マシマシ。ここまで仕上がっているなら、もう表面にデカールだけ貼れば後はウェザリングし放題。なんならデカール貼らずにスミ入れだけしても、充分見応えのある模型になりそうです。いやあ、やっぱり全塗装っていいですね……!
個人的には「どうせ買うならこっち!」というくらいオススメです
というわけで、『玄女Ⅲ』迷彩戦闘機バージョンでした。キット自体は通常版と同じなんですが、塗装してあるだけでこんなに印象が違うのか……という驚きが味わえる内容です。通常盤を頑張って塗ってもいいんですが、なにぶん『玄女Ⅲ』は形状がややこしいため、同じような塗装をするにしてもなかなか大変そう。そこをスキップできるんだから、かなりお得なアイテムといっていいと思います。なにより、やっぱり箱を開けたら塗装されているのは嬉しいんですよね。
というような諸々の理由から、自分としては「もし塗装にこだわりがないなら、もうこっちでいいんじゃない?」と言いたいところ。パンパン組んでブンドドするんだったら、トータルでは断然塗装済みの方がお得で満足感があると思います。初回限定の商品でもありますし、迷っているならぜひこちらをオススメしたい……と思っている今日この頃なのでありました。
■ライタープロフィール
ニックネーム:しげる出身地:日本・岐阜県自己紹介:フリーライター。ホビー誌などでいろいろな原稿を書く傍ら、毎月けっこうな量のオモチャを買って遊びながら暮らしています
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