元々はホビーツールメーカーであるにも関わらず大型ロボットプラモ「Knight of Dark Sky」をリリース。その内容があまりに全力投球すぎてギョッとさせられたHobby Mioですが（くわしくはこちらの記事をご覧ください）、実は小粒で使い勝手の良さそうなキットも販売しています。
こちらは通常版の箱です。サイズも常識の範疇でありがたい
こっちはモーターで砲身が回転するスペシャル版
今回ご紹介する「武器キット ガトリングキャノン」が、その使い勝手のよさそうなプラモデル。見ての通り、ガトリングガンが2丁セットになったキットです。イマドキのメカっぽい雰囲気ながらさほど主張の激しくないデザインで、大体何に持たせても馴染みそう。箱の大きさも常識の範疇で収まってるし、「Hobby Mioくん、やればできるじゃないか！」という感じです。
箱の中には濃淡二色のグレーで成形されたランナーが4枚。2枚でガトリングガン一丁が完成します
スペシャル版には砲身を回転させるためのモーターが付属。ボタン電池も付いているのが助かります
箱の中にはランナーが4枚。「Knight of Dark Sky」のあのものすごいパーツ点数を考えると、圧倒的にコンパクトなキット構成です。マジでやればできるじゃん！ 別売りの武器キットとしては大型のアイテムなので、濃淡二色のグレーで見た目が賑やかになっているのも嬉しい。
インナーの砲身パーツの突起を、機関部のカムに噛み合わせる構造です
さらに砲身基部にモーターを装着
電池ボックス用の配線は機関部の外に逃がします
弾薬ケースっぽい部分が電池ボックスに。気が利いてる！
砲身部分はアウターバレルとインナーバレルが別パーツになっており、ガトリングガンの機関部に取り付けられた円筒カムとインナーバレルの砲身パーツにくっついている突起が噛み合って、砲身の回転につれて砲口が前後するギミックを搭載。機関部の中央にはモーターが入り、砲身全体をぐるぐる回す構造になっています。……という感じで書くとなんだかややこしそうですが、実際は限られたパーツ点数で上記のギミックを実現しており、慣れていない人でも組み立てにはそれほど苦労しないと思います。
完成！ 一箱で二丁できあがるのが嬉しい
機関部にはみんな大好き3㎜穴がたくさんあいてます
さほど苦労もせず完成！ 組み上がると全長はおよそ14㎝ほどで、ガンプラで言うと1/144〜1/100くらいのキットにドンピシャかな〜というサイズ感。けっこう存在感のあるサイズなので小柄な機体に取り付けると浮くかもしれませんが、「武器がめっちゃデカい」というミスマッチ感を楽しむのもアリかもしれません。
そして機関部には、みんな大好きな3㎜穴がボコボコあいてます。キットには一丁で持たせる場合と二丁を連結する場合のグリップのパーツが付いているので、そのままでも持たせること自体は可能ですが、お好きな3㎜ジョイントを取り付けて好きなようにカスタマイズすることもできます。別に手に持たせなくても、肩にくっつけたりとか腰にくっつけたりとか、色々アレンジが考えられそう。捗る〜。
一丁だけで持たせるとこんな感じです
2×2だとなかなかの迫力
実際に動かすとこんな感じです
同じHobby MioのKnight of Dark Skyに持たせてみました。1/100のガンプラくらいの大きさがあるプラモデルなんですが、ボリューム的には全然負けてないですね。そして実際に回転させるとやっぱり楽しい。スイッチ自体は機関部の最後端についており、ボタン一発で砲身がぐるぐる回ります。カムの構造上、砲身が二本ずつ前後してるのが気になりますが（いわゆるガトリングガンの構造だと、一度に二本以上の砲身から弾が出ることはないので）、まあ細かいことはいいと思います。モーター非搭載の通常盤でも砲身を手で回すことはできるので、ぐるぐる回して遊びましょう。
それほどアクの強くないデザインなので、どんなデザインのロボットに合わせてもけっこう綺麗に馴染みます。そこそこ大きさのある武器なので、四連装にした時の迫力はなかなかのもの。そしてこのキットの特徴が、内容の割には安いところ。ホビーテレパでの販売価格はモーターなしの通常版が1320円（税込）とのことで、気軽に買えるお値段なのが嬉しいですね。これ一箱で二丁入っているので、四連装にしても2600円ちょいで済みます。プラモデルといってもなかなか価格的にバカにならない昨今、気軽に大型武器を配備できるのはありがたい……。
ということで、Hobby Mioのガトリングキャノンでした。プラモデルとしてもクオリティが安定しており、パーツの勘合やハメ合わせの精度に関しても危なげはほぼなし。パチパチ組み立てるだけでビッグなガトリングガンが手に入ります。そして何より安い！ 気軽に手を出せる値段なのは、それだけで嬉しいですね。昨今賑やかな有形ブロック系プラモデルや美少女プラモなどのカスタマイズのお供として、自信を持っておすすめできるアイテムです！
■ライタープロフィール
ニックネーム：しげる 出身地：日本・岐阜県 自己紹介：フリーライター。ホビー誌などでいろいろな原稿を書く傍ら、毎月けっこうな量のオモチャを買って遊びながら暮らしています
HobbyMioの最新作は「ホビーテレパオンラインショップ」にて好評案内中！ 是非、お迎えをご検討くださいませ！
