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【テレパインタビュー91】星と蔦の模様が特にお気に入り。煌びやかな世界観の着想はどこから生まれるのか?クリエイター・shir0xxxさんにインタビュー!



■Profile

ニックネーム:shir0xxx

ツイッター:@white0314noriya

出身地:日本

職業:クリエイター












■Art Gallery



───まずはじめに、簡単な自己紹介をお願いします!


「shir0xxx(シロ)と申します」



「空間をデザインして製作しています。大きなくくりでは空間ですが、その中の小道具(ステンドグラスや装飾品など)も可能な限り自分で製作しています。結構なんでもする人です」


───空間デザインを始めたのはいつ頃からでしょうか?また、美術系の学校などに通ったことはありますか?


△創作撮影会【創作INNOCENT WORLD】の様子


「2018年に企画した創作撮影会【創作INNOCENT WORLD】をきっかけに、部屋を装飾するということの楽しさに目覚めました。当時はあまり凝った装飾をした撮影スタジオが無く、ならば持ち込み可能なスタジオで、好きなだけ小道具を持ち込んで、自分だけの世界を表現したいと思うようになりました」



「美術系の学校へは行ったことはありません。テレビの美術セットをみるのが大好きだったので、高校を卒業後、テレビ関係の専門学校へ進学しました。テレビ技術系の会社を経て、美術セットの電飾関係の会社へ転職するなど、セット自体を間近でみる機会が多かった気がします。10年ほど色々な会社を転々として、結婚を機に、自分の世界を詰め込んだ世界(創作INNOCENT WORLD)を作ったら、自由に生きるのはやめて、家庭に入るつもりでいました」


───最初から空間デザインという方法で創作されていたのでしょうか?


「何かを表現したいと思うようになったのは、コスプレのカメラマンをしていた時に、オリジナルの創作コスプレを撮影したのがはじまりでした。最初は世界観、キャラクターから、小道具を造るようになりました。2018年の創作撮影以降、オリジナルの世界観を空間全体で表現することが大好きになってしまい、2作目の【創作WONDER WORLD】では、撮影スタジオの存在を全て消し、天井も、床も、照明も、手作りした空間を作りました。あまりの物量と作業の多さに、沢山の友人に助けていただきました」


△【創作WONDER WORLD】


「1作目も2作目も、根っこには設定とストーリーがあります。そのストーリーに沿うように、世界が息づく空間を作り上げたいと、いつも思っています」


───創作テーマはなんですか?


「毎回テーマは変わります。あまり同じものを何度も作るのが得意ではないので、今なにを作りたいか、という衝動を大切にしています。最近は、バリエーションが増えたのは嬉しいのですが、色味が似てしまうことを避けるために、最初に空間のメインカラーを決めたりしています」



「模様として好きなのは星と、蔦ですね。絵が得意でない私でも、なんとか描くことができる唯一の模様です」




───現在に至るまで、ご自身の嗜好に影響を与えた作品や好きなジャンルをお聞かせください


「私の世界が独特なのは、小学生から高校生までの時期に、海外作家のファンタジー小説を沢山読んだからだと思っています」



「現実の世界ではありえないものが、あちらの世界ではあたりまえで、当然のように存在しています。部屋の終わりが見えないほどの場所に数えきれないほどの時計が並び独自の時を刻む空間があったり、空を飛ぶ大きな船に、人間以外の種族しかいない乗組員と冒険するおはなし。突然魔法の世界に連れてこられたと思えば、地球を侵略したい魔女を滅ぼすための呪文を探しにいったり。すべての大冒険が、とても楽しいけれど、その映像は、私の頭の中でしか見ることのできない光景でした。私はそれらを可視化して、私の頭の中から取り出すことが、自分の役割だと思っています」


───また、ご自身が今まで制作された空間の中で1番印象深い作品は何ですか?


「先ほども登場した創作INNOCENT WORLDです。この作品は私の最初の作品であり、ストーリーもあり、写真集もあり、可視化できた作品として完全なものです。製作する全ての空間に、私なりのストーリーは存在しているのですがそれを「完結」することができた作品はこの創作INNOCENT WORLDだけです」


「これまで製作してきた空間全てが大好きです。もっともっと自分が作った空間を、自分自身が愛していきたいと思います」


───尊敬するクリエイターさんを教えてください


「絵を描く人、物を造る人、オリジナルのものを作っている人、頑張ってる人、皆さんを尊敬しています。私自身は、造り出してまだ数年の若造ですし、広く浅く、いろんな技法を勉強させていただきながら、自分の中にある世界を表現していけたらいいなと思っています」


───これまでに参加した商業プロジェクト、及びビジネス活動歴について教えてください


「宮城県をメインの活動地域として、スタジオカペラを運営しています。東京都ではstudio瑞系列(https://studio-mizuki.com/ )(https://xn--studio-809o.com/)を含め6ヶ所、愛知県では、スタジオアローズに2ヶ所、デザイン・製作した空間を展開中です」


△スタジオカペラ(黒の部屋〜2022/07)


───今後、挑戦してみたいことはなんでしょうか?


「現在は家具作りと、ドール関係の小道具を製作したいと思っています。木工系の作品作りをする時間の余裕が少しずつでてきたので、細やかな部分の技術も頑張って習得していきたいです。やりたいことは沢山あるので、限られた時間を目一杯使って、作りたい物をどんどん作っていきます!」


───インタビューありがとうございます! 最後にファンに一言お願いします!


「現実はひとつでも、脳に描いた世界の可能性は無限です。脳内にある世界を可視化する方法はいくらでもあります。私にとって、それが、空間として造ることでした。これからも私の脳内で輝く世界を可視化していけるよう、頑張っていきます。ここまで読んでいただきありがとうございました」


 

■ライタープロフィール

ニックネーム:sasamoto chihiro

出身地:日本・東京都

ツイッター:@tiam_00

自己紹介:2021年に日本大学芸術学部文芸学科を卒業後フリーでライターをしております。


アニメ文化とアンティーク雑貨と絵を見ることが好きで、物語だと西洋ファンタジーやバトル系、耽美さを含んでいるものが好き。おすすめされたらオールジャンルなんでも見ます。


現在は「アニメイトタイムズ」「クウネル・サロン(マガジンハウス社)」「リアルサウンド」などで活動中。

 

ホビーテレパ運営会社の株式会社ジニヤズでは、若手クリエーターたちの作品や発想、活動をインタビューを通して世界中の多くの人々に伝えることを応援しております。


多言語(日中英)翻訳と情報発信のサポート、ビジネスチャンスのクロージング斡旋も行っております。インタビューや業務提携などのご希望がある方は、お気軽に「お問い合わせ」までご連絡くださいませ。


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