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【テレパインタビュー88】『原神』や『鬼滅の刃』などの同人作品を描いている人気イラストレーター・Mint-tan先生にインタビュー!Mint-tan先生が語る、周辺グッズづくりにおけるこだわりとは?

■Profile

ニックネーム:Mint-tan

ツイッター:@mintificial

インスタグラム:@mint.tan

出身地:東南アジア

専攻:アニメーション

職業:フリーランスのイラストレーター













■Art Gallery


─── ではまず、Mint-tan先生の自己紹介をお願いいたします!


「皆さんこんにちは!フリーランスのイラストレーターで、現在二次創作を楽しんでいるMint-tanです。冒険好きな私は、コミックやウェブトゥーン、アニメーション、3Dモデリングなど、さまざまなビジュアルアートを試してきました。でも、最終的にはイラストレーターとして生きていく、という自分の望む道を選びました。これからもイラストレーターとして成長し、名前を覚えてもらえるような作品を作っていくことが目標です。そのために全力を尽くしますので、どうぞよろしくお願いいたします!」



─── Mint-tan先生はいつから絵の勉強をしているでしょうか? イラストレーターとして一番苦労したことは何でしょうか?


「小さい子供の頃から絵を描いていました!実は、親がほかの子より1歳年下で幼稚園に入園させたのです。なぜなら、1歳の時に魚を描いたので、親から才能のある子だと思われたから(そんなことはありませんけど(笑)。ただ、魚を描くのが好きだっただけです)。


魚といえば、絵を描くのが好きな私は、「小さな池の大きな魚編集部注:小さな組織や集団の中で成功している人を指す」として育ちました。幼稚園から高校までずっと同じ学校で、学年で3人しかいない絵描きの一人だったんです。先生からは「絵の才能があるね」と褒められ、学校の代表として、町内の小さな絵画コンクールにもたくさん入賞しました。しかし、大人になって世界が広がるにつれて、同じように絵を描く人たちに出会うようになりました。「才能」とは何か、ということが分かってきた頃、私はイラストレーターとして最も困難なことに直面しました。それは、自分には生まれつきの芸術的な直感、いわゆる「才能」がないのを知ったことです。


そのことに気づいたのは、美大をほぼ卒業した後だったので、しばらく悩みました。もし自分に才能がなくて、向いてないものを追い求めて一生を棒に振ったのだとしたらとか。


その考えがずっと頭の中でもがいていたが、その後、あるクリエイター(このインタビューの後半で紹介します)のおかげで、「私みたいな人間でも諦めずに絵を描き続けるのだ」と自分を信じることができるようになりました。


だから、たとえ2倍働かなければならないとしても、私は今、ベストを尽くし続けるつもりです!もし、同じようなジレンマを感じている読者さんがいたら、私がどうやってこの思いを乗り越えたか、下にスクロールしてみてください(笑)」


─── Mint-tan先生は普段、何を元にインスピレーションを得ているのでしょうか? あるいは、普段はどのようにインスピレーションを捕らえているのでしょうか?


「メタファーはとても好きで、イラストに数千の言葉を持たせることがよくあります。

このイラストは、『ハイキュー!!』のために作った同人作品、「To the Sky(空へ)」です。まず、伝えたいことを整理するために、ブレインストーミングを行いました。そして、この作品のキーワードは「飛べない」であると決めました。


それからしばらくして、ある日の雨上がりに歩いていたら、傘に雨水が溜まっているのが見えたんです。そこで、水を張った傘と飛べない鳥を組み合わせて、『ハイキュー!!』の影山飛雄というキャラクターのメタファーにしようと思いついたのです。


他にも、花言葉を「絶対的な信頼」というメタファーと組み合わせた作品があります。

この作品を描くにあたって、花のことをいろいろと調べたのですが、フリージアの花言葉には「信頼」という意味があることがわかりました。そこで、フリージアを目隠しに見立て、「私があなたの目になりますよ」と言わんばかりに、もう一人のキャラクターが手を取っている姿を描きました。


私の作品は、こうしてインスピレーションを得ることが多いんです。頭の中の抽象的な概念だけでは、アイデアはすぐに消えてしまうので、普段からスマホにメモを入れておき、インスピレーションが湧いたときにメモを取るようにしています。その中で、ピンとくるものがあれば、それを組み合わせて、ストーリーのあるイラストを描きます」



─── Mint-tan先生、最も満足度の高いオリジナル作品についてお聞かせください!


「最も満足しているオリジナル作品は、実はつい最近完成したばかりの作品です!


プロが作ったような緻密な物語を持つ大作が好きなのですが、自分の作品を見て、それらの大作と比べると、クオリティの差が歴然としているような気がするんです。なので、自分のOCの作品に自信がなくて、ほとんど描かないし、話もしないんです。


でも、この作品を描いていて、OCを持つ喜びや、イラストを一から作り上げる満足感が蘇ってきたんです。

「あぁ、このイラストとその内容は、すべて自分だけのものだ!」と。


実は、このキャラクターは『ハリーポッター』シリーズのファンキャラクターなので、まだそのセリフは言えません。でも、今は他の完全オリジナルキャラクターを制作中です。


この作品がきっかけで、これからもっとオリジナル作品を作っていこうという情熱と勇気を持つことができました。同人活動が中心の私にとって、オリジナル作品を作るということは、とても大きな力になります。


ですから、一刻も早くこのセリフを自信をもって言えるようになればと思います!」



─── Mint-tan先生はどのように自分のアートスタイルを確立してきたのでしょうか? また、「こういう風にしたい」という方向性をどのように判断しているのでしょうか?


「最初は、「アートスタイル」とは、自分がかわいいと思うものを描くことだと考えていました。子供の頃から日本の漫画やアニメが身近にあったので、そこからキャラクターを描くようになりました。リアルな顔を描くより、漫画の方が可愛くて無理がないからです。


しかし、年齢を重ね、本格的にアートを追求するようになると、自分のアートスタイルに物足りなさを感じるようになったのです。可愛く見えるアートスタイルを作ることに集中しすぎて、自分のアートスタイルの「バックボーン」を身につけるための時間を投資することがなかったんです。その間、ずっと逃げてきたんです。自分の知識のなさを隠し、「スタイル」を言い訳にしていました。そしてその時、アートスタイルとは単にきれいなものを描くことではなく、あるものが現実にはどのように見えるかを知った上で、慎重に簡略化することを選択するものなのだと気づいたのです。


しかし、それまでの私にとって、アートスタイルは「選択」ではなく、自分が知っている唯一の描き方だったのです。現実の物の見え方を知らず、それを絵に置き換えた人のやり方を真似してきただけなのです。


そこで、私は自分に問いかけるようになりました。「自分は何に一番魅力を感じるのか」、「どんなところに情熱を感じるのか」、「自分の絵の中で一番磨けるものは何か」、そういったことを自問自答し、自分のアートスタイルの軸を、ただ人のきれいな描き方を真似るのではなく、自分が情熱を感じるものを実際に発見して磨くことにシフトしていきました。また、自分が成長したいポイントを見極め、そのポイントにしっかりと取り組んでいくことで、自分のアートスタイルの「バックボーン」を構築するようになりました。アートスタイルというのは、きれいな成果物だけでなく、その裏にあるきれいでないプロセスも重要なのだと痛感しました。


今はまだ、自分のアートスタイルに100%満足しているとは言えませんし、こうありたいと思うこともたくさんあります。しかし、考え方を変えてから少しは成長できたと自信を持って言えますし、これからも自分のアーティストとしてのアイデンティティを磨けるように努力していきたいと思います。


もし、皆様も同じように感じているなら、一緒に頑張りましょう!そして、描くことを楽しむことを忘れないようにしましょうね!」


─── Mint-tan先生はオンラインで絵を教えているようですが、その目的について教えていただけませんか?


「私が住んでいる国には、マンガの描き方を学べる頼もしいアカデミーやコースはほとんどありません。実際、私が通っていた大学では、マンガスタイルは「本物の芸術」とすら考えられていません。課題でマンガ風を描くと減点されるような状況でした。


しかし、その一方で、差別が生じるのは、学生たちが基本的な知識を無視し、「これは私のスタイルだ!」と教授の批判から逃げる盾として主張することに由来するとも見えます。ですから、私は皆様に自分自身の芸術的な魅力を見つけることを教えながらも、基本的な芸術の基礎を中心に構築したいと思っています。皆様のバッグには、これから始まる長い道のりに備えて食料と物資を詰め込みたいと思っています。そうすれば、私たちはみんな目的地にたどり着き、その差別が間違いであることを証明することができます。


私は、時間と努力をかければ誰でも学ぶことができる技術だと思います。ですから、私はドローイングコースを提供しています。これは私が芸術大学で受講したかったけど、運が悪かったために受けることができなかったものです。このコースを通して、私の目的は、過去の私よりも効果的に学べることを願って、私の生徒が学ぶことです。


絵を描くことは、誰でも時間と努力をかければ学べるスキルだと信じています。ですから、私はオンラインで絵画コースを提供しています。これは私が美術大学にいた頃から存在していたらいいなと思っていたコースですが、その時私はそんなに幸運ではありませんでした。ですから、私はこのコースを教える目的は、生徒たちが過去の私よりも効率的に自分の好きなことを学べるようにすることです」


─── Mint-tan先生、イラストレーターとして何か面白い体験があったのでしょうか?


「実は、この質問について考えるのにかなり時間がかかりました。どちらかというと、私がイラストレーターとして経験した面白い体験は、「イラスト」そのものとは関係ないことがほとんどだと思います。でも、ごく最近あった話があるんです。


最近、どうしても欲しい仕事があったのですが、メールの誤送信で迷惑メールと判断され、何週間か経ってからそのメールを見たのです。しかし、面白いことに、その後、同じ仕事を別のところから受けることができたのです。そして、その仕事をする時間があったのは、家族の健康上の理由で、地元のコミックマーケットへの出店を断念したからです。


これはごく最近のことですが、自分の心を成長させてくれたと思っています。仕事が不安定な国でフリーランスのイラストレーターをしている私は、自分のキャリアパスや仕事のチャンスを得ることに不安を感じることが多かったです。しかし、今回の出来事で、「一つの扉が閉まっても、別の扉が開く」「自分に向いているものは、いずれ自分のところにやってくる」ということを実感しました。したがって、今は、もう少し我慢して、フリーランスとして不安のないように成長できると思っています。


(*Mint-tan先生から読者の皆様への個人的なメッセージです:迷惑メールフォルダのチェックをお忘れなく!)」


─── Mint-tan先生の尊敬するアーティストや作品について教えてください また、その理由もお聞かせください!


「尊敬するアーティストはたくさんいますが、あえて一人を選ぶとすれば、それはモ誰先生(モ誰

@jeonghee1414)でしょう。

ご縁があって、モ誰先生のオンラインアート講座に参加させていただきました。その講座は、スタイライズされたキャラクターアートの基礎について学ぶものなのですが、確か授業のビデオの中で、「才能のある人がいるので、それらの人と競争することはしない方がいい」という内容のことをおっしゃっていたように思います。


このセリフは、文脈から外れると落胆的で悲観的に聞こえるかもしれませんが、私としては笑って、かえって希望の光が見えたのです。正直なところ、私は自分のことを「生まれつきの芸術的な勘がある」とは思っていません。そして、モ誰先生からこのようなセリフを聞いたことで、彼自身も同じように思っているのではないかと感じました(あくまで私の推論なので、間違っているかもしれません)。それで、モ誰先生の講座が非常に計算された理論的な方法で教えている理由が、ふと理解できるようになりました。


他のクリエイターの講座に参加したとき、彼らが教えていることの多くは、あまり「論理的」な説明がなく、ほとんど本能的なものでした。「目は、ここに描いてください。もう片方の目は小さくして、鼻はここ、口はここ」などのような感じです。私のように元々絵心のない人間にとって、勘だけで何かを教えられると、なかなか理解できないものです。


しかし、モ誰先生の講座に参加すると、芸術が本能的なものでなくなり、納得のいく説明ができるようになりました。


ですから、私はモ誰先生の計算され尽くした芸術へのアプローチに大きな敬意を抱いています。モ誰先生は、私たちのような天性の勘のない人間でも、理論を応用して努力すれば良い芸術作品を作るができるのだという希望を与えてくれています」



─── Mint-tan先生の好きな日本のアニメ、マンガ、ゲームや映画などについて教えてください!


「ずっと昔から、私は多くの日本のエンターテイメントのファンでした!ハマっているジャンルは様々ですが、毎回見返すシリーズを挙げるとすれば、『斉木楠雄のΨ難』というアニメ・マンガシリーズです。このシリーズは、密かに超能力者・エスパーでありながら、その能力を嫌い、普通の人間として生きたいと願う高校生の男の子を描いたスライス・オブ・ライフコメディです。主人公の斉木楠雄のギャップ萌えな性格と、冷たくて飄々としていて反社会的だった彼が、自分の能力や友人関係を受け入れられるようになるまでの成長がとても魅力的です。いつでも再読できて、なおかつ楽しめるシリーズだと思います。


最近ハマっているシリーズとしては、『SPY×FAMILY』でしょうかね!あまりにも有名なシリーズなので、説明するまでもないと思いますが、スパイ、暗殺者、エスパーの女の子からなる偽の家族を描いた作品です。それぞれに過去の傷を抱えた家族が、自分たちのために作った家で慰めや癒しを得る姿は、見ていてとても心が和みます。この作品のキャラクター作りには本当に感心しています。

あと、これはカウントされるかどうかわかりませんが、私は日本のドラマを見るのも大好きです!同名漫画を原作としたテレビドラマ『きのう何食べた?』という作品を何度も繰り返し観ています。これは、同性愛のカップルが一緒に暮らし、料理をし、食事をする作品です。このドラマの温かい雰囲気と美食のシーンがとても好きです。


言及が多くて申し訳ありません!私は日本のエンターテイメントが本当に大好きなので、これからも新しいシリーズを見るのがいつも楽しみです!」



─── イラストレーターとして、Mint-tan先生の普段のスケジュールを教えていただけませんか? また、自分の趣味に費やす時間はどのくらいでしょうか?


「少し前まで、私はフリーランスのイラストレーターと、スタジオでフルタイムのゲームイラストレーターを兼業していました。当時は1日16時間以上働き、睡眠時間も短く、仕事以外にやることがない状態でした(笑)。絵を描くことを趣味として育ち、それが職業になった身としては、絵以外の趣味を見つけるのに苦労しました。


でも、最近はフルタイムのフリーランスになり、ようやくバランスの良いケジュールスを組めるようになりました!具体的には、まず、朝は7時半に起きて、何かする前に落ち着く時間を作ります。天気のいい日は、自分でコーヒーを淹れたり、運動したりもします。そして、パソコンを立ち上げてオンラインレッスンを見たり、仕事の前にウォーミングアップをしたりします。仕事は8~10時間程度に抑え、残りの時間はゲームをしたり、友人や家族と過ごしたり、自分の好きなことをするようにしています。

ワークライフバランスが整い、仕事以外のことに時間を割けるようになったことで、絵を描くことに抵抗がなくなりました!まだ特定の趣味があるわけではありませんが、このバランスのとれたスケジュールは、精神的にも肉体的にも良い影響を与えてくれています」


─── Mint-tan先生、今後の創作活動についてはどのようにお考えでしょうか?


「今後は、基礎的なアートスキルを磨くことに時間をかけようと考えています。


14 歳という若さで商業活動(オープニングアートコミッションなど)を始めた私は、絵でお金を稼ぐということに過大な期待を抱いたため、稼ぐことに全力を注ぎ、勉強することを完全に忘れていました。その結果、自分の絵の腕に何年も不安を抱えたままでした。ですから、遅ればせながら、もっと真剣に勉強して、自分の好きなことをもっと気持ちよくできるようになりたいと思うようになりました。

現在、ネットで有名な「100日ドローイングチャレンジ」をしていますが、他のイラストレーターの方々のように毎日美しい絵を描くのではなく、厄介な基礎練習をすることに重点を置いています。

出来上がった成果物だけでなく、その背後にあるプロセスも評価できるようになりたいんです。それができるようになったとき、ようやく自分のアートスキルを前進させることができるようになると思います」


─── Mint-tan先生、ファンアートを描くことになったきっかけは何だったのでしょうか?


「うーん...!正直なところ、具体的なヒントはひとつも思い浮かびません。


むしろ、人を題材に描くようになったのは、ファンアートを描いたことがきっかけです。子供の頃、本屋の常連だった私は、日本のマンガをたくさん読んでいて、好きなマンガのキャラクターをかわいく描きたいと思ったんです。ファンアートは、最初から私にとって自然なことだったのでしょう、へへ。


絵を描くことは私の愛の言葉であり、だからこそ、好きなものを表現するために絵を描いているのです!最近は、アニメやマンガだけでなく、ドラマや映画、ミュージシャンなどのファンアートを描くこともあります。J-Popsの大ファンで、米津玄師のファンアートもたくさん描きました(笑)。

もっとオリジナルな作品を作りたいとは思っていますが、私にとってファンアートはいつまでたっても癒しの存在です」



─── Mint-tan先生、これまで携わったビジネスプロジェクトについて教えてください!


「まだあまり印象的なビジネスプロジェクトはありませんが、最も印象に残っているのは、CELSYS社(CLIP STUDIO PAINTの開発者)と一緒に仕事をする機会を得たときです。チームと一緒にチュートリアルビデオを制作する機会を得たのは光栄なことでした。


https://youtu.be/m88yqZlIu9Q


ここでは、私の個人的なバックグラウンドについて話したいと思います。最初のインターンシップでマンガと密接に関係する仕事をして以来、4年以上CSPを使い続けています。私の個人的なSNSでは、「OMG、CSPが何ができるか見て!」、「ワンクリックで色を付けるところを見て!」などのように、よくシェアしています。時には、「CSPは、彼らのソフトウェアを何度も宣伝した私に報酬を払うべきだ!」と冗談を言います(笑)。


そんなわけで、2021年にCELSYS社からプロジェクトのオファーについて連絡があったときは、私の夢がひとつ叶ったような気がしました。また、吹き替えの教則ビデオを制作するのは初めてだったので、その経験が役に立ち、その後すぐにCLASS101で自分のオンラインクラスを制作することができました。


https://101.inc/Mint-tanXClass101


私はまだビジネスプロジェクトに参加したばかりの新人ですが、これまで参加したプロジェクトが素晴らしい経験になったことを嬉しく思っています。今後もスキルアップを続け、より多くのプロジェクトに携わりたいと考えています!」


─── Mint-tan先生はすでに自作のオリジナルグッズをお持ちのようですね。 差し支えなければ、その写真を見せていただいてもよろしいでしょうか?


「はい、そうです。ファンメルチアイテムをいくつか持っているのですが、その中でもとても満足しているものがありますよ!

これは、アニメ『鬼滅の刃』シリーズのために作った木のお守りです!グラフィックだけでなく、留め具の形や付属品など、そのグッズのテーマに沿ったものをデザインするのが好きなんです。今回のコレクションでは、立体感を出すために、キャラクターやマスクにウッドパネルを2枚重ねてみたりしました。また、ミニタッセルは、それぞれのキャラクターを引き立てるような色を選びました。小さなことですが、シルバーのキーホルダーを使うよりも、より魅力的なものに仕上がったと思います。

また、私は食べ物にまつわる周辺グッズが大好きなんです!これは『鬼滅の刃』シリーズの場合にも同様です。その時、私は「『鬼滅の刃』のキャラクターがカフェのウェイターやウェイトレスだったらどうだろう?」と考えながら、イメージ図をデザインしました。オリジナルのキャラクターコンセプトも好きですが、別世界でのキャラクターを再想像するのは、いつもワクワクします。

『鬼滅の刃』の周辺グッズのために、私は全力でカフェの食べ物をたくさん研究し、それぞれのキャラクターに最適と思われるものを厳選しました。食べ物や飲み物に「個性」を持たせるというのは、とてもいいアイデアだと思います。例えば、穏やかで女性らしいキャラクターにはラベンダーティー、冒険好きなキャラクターにはサンドイッチ、楽しくて柔らかくて育ちの良いキャラクターにはふわふわのパンケーキ、といった感じですね。これまでの木製グッズと同様に、リングクラスプをひとつひとつカスタマイズする必要はなかったのですが、この周辺グッズの制作は私にとって最も楽しいものでした」



─── ほかにも、Mint-tan先生が実現したい周辺グッズのアイデアはありますでしょうか? もしMint-tan先生の作品が商品化される場合、どのような形に挑戦してみたいでしょうか?


「周辺グッズを作り始めた当初は、友人に引きずられるようにやっていただけでした。でも、買ってくれた人たちから「やっと届いた!」、「作ってくれてありがとう、大切に使うよ!」というような嬉しい反応が返ってくるのを見て、人と幸せを共有する喜びを感じるようになりました。


これは周辺グッズのアイデアではないかもしれませんが、自主制作の周辺グッズでは、グッズのクオリティを上げることと、パッケージングに力を入れ、お客様の手元に届いたときに、プレゼントと同じように感じてもらえるようにしたいです。周辺グッズを作るときは、お金のことを第一に考えているわけではないので、よりクオリティの高い製品やパッケージにお金をかけてもいいし、サプライズプレゼントとして、より多くのオマケを入れるのも好きです。満足感を共有することが、私が周辺グッズを作る上で一番大切にしていることであり、最大の楽しみでもあります。


もし、私の作品が第三者とのパートナーシップによって商品化される可能性があるのであれば、日常的に着用できるグッズ(帽子、バッグ、アパレル、アクセサリー)やぬいぐるみを作ってみたいと考えています!引き出しの中にずっとしまっておくのではなく、毎日使うことができる、見ることができる、そんなグッズを作りたいと思っています」



─── Mint-tan先生、インタビュー大変お疲れ様でした! 最後に、日本のファンに向けて、一言をお願いします!


「インタビューの機会を与えてくれたホビーテレパの皆様、そしてこのインタビューを実現させてくれた日本のファンの皆様、本当にありがとうございました!私の絵を楽しんでくださる方がいるのは、とてもとてもうれしいことです。これからも、皆様にとって新鮮な作品を作れるように頑張りますので、楽しみにしていてください!どうぞよろしくお願いいたします!」