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執筆者の写真sasamoto chihiro

【テレパインタビュー71】ピンク色はコンプレックスと憧れを刺激するカラー。画家兼イラストレーターのカンジさんにインタビュー!


■Profile

ニックネーム: カンジ

ツイッター:@shioamecake

出身地:日本

職業:画家、イラストレーター













■Art Gallery



───まずはじめに、簡単な自己紹介をお願いします!


「画家・イラストレーターのカンジと申します!画家として気の向くままに作品やグッズを制作したり、イラストレーターとして発注を受けたりして幼い頃から大好きな絵から離れる事なく絵を描いて生きております」


───絵を描き始めたのはいつ頃からでしょうか?また、美術系の学校などに通ったことはありますか?


「子どもの頃の延長線のお絵描きが気がついたら夢になっていたパターンです。コンピューター専門学校のイラストデザインコースに通っていました!専門卒業後二次創作の同人活動にどっぷりハマりましてそこまではほとんどアナログ画材ではなくデジタルオンリーで活動していました」




───魔法少女のような要素が作品のいたるところから感じられます。「よく学べ、よくあそべ、すけべ。」​を活動テーマに創作されているとのことですがこちらについてお聞かせください


「二次創作のサークル名からずっと使い続けている活動テーマで、もとは諺の「よく学び、よくあそべ。」の捩りです。カンジ本人がLGBTQIAに属しているので「性というものは誠実に学び、遊び心を持って情報をアップデートしていかなければ自分のことすらも理解できない」という意味で使っています」



「フェチズム的な要素がガーリーに偏執しているので、魔法少女のような要素を感じるのかもしれません」



───キャラクターの髪色や背景に“ピンク”が目立ちます。こちらの色についてお聞かせください


「ピンクはグッズを制作する上でのテーマカラーとしてひとつの大きな軸として決めた面が大きいです」



「ピンクという色は多くのひとのコンプレックスと憧れを刺激するカラーだと思っています。ピンクを選べなかった子どもだった方々が大人になって選んでくれる作品がわたしの作品なら嬉しいと思っています」




───現在に至るまで、ご自身の嗜好に影響を与えた作品をお聞かせください


「ちゃおで連載していた富所和子先生の『ライバルはキュートBoy』がすごくすきで、女装男子を多く描くきっかけになりました。性自認は男性でかわいい服を着て自分の理想を生きたいというのは当時男の子になりたかったカンジには衝撃的でした」




───続いて、尊敬するクリエイターさんを教えてください


「中村佑介先生です。中村先生は恩師でありお友達です。愛犬が亡くなった後、何もかもがどうでもよくなって自分の心にも居場所がない時、中村先生がTwitterでスペースをやっているところにコメントや通話などのやり取りをしていくうちに心の居場所やひとと接することに臆する事はないと教えていただきました。恥ずかしい話、引きこもりのような生活から外へ出る勇気をくれた方です」


───また、ご自身が今まで描いた作品の中で1番印象深い作品は何ですか?そう感じたエピソードも併せてお聞かせください


「「自我の繁殖」という作品です」



「アナログを描き慣れてきてピンクの中のグロテスクな要素をより引き出したいと思い女装に慣れていく男性の日々をシームレスに一枚に詰め込みました。委託先ではあまり評判はよくなかったのですが、欲しいという方の元へお迎え頂けたり委託先がバラエティで取り上げられた際に地上波のテレビに映りこんだりと印象深いです。モザイクかからなくてよかったです笑」


───「美少年展2023」ではイラストにホログラムチップやグリッターを用いた立体の作品も展示されていましたね。作品を創作する上でこだわっている部分はどこでしょうか?


「こだわっている部分はひとりでも作品を自分のものにしたいというストーリーを誰かの中で作り出す事です。絵の方から見てくれる方にアピールをする多弁な作品が出来るとやった!と思います。ホログラムチップやグリッターはたった数秒でも作品に目が止まらざるを得ない飛び道具として使っています」


▲「美少年展2023」一部展示作品



───これまでに参加した商業プロジェクト、及びビジネス活動歴について教えてください


「シンガーソングライターの松原みずきさんにはCDジャケット、タイトルロゴ制作、MV制作などでたくさん関わらせて頂きました。自分の制作したアニメーションがカラオケで流れるのは熱いものがありました。個人依頼のVチューバー様やアイドルの物販など幅広くお仕事はしています」


───今後、挑戦してみたいことはなんでしょうか?


「中村佑介先生のアドバイスで「個展をやりな」と言われたので東京、大阪での個展開催がいまの目標です。画家一本に絞って生活するのがいつかの夢ですね」


───インタビューありがとうございます! 最後にファンに一言お願いします!


「ご心配をおかけすることばかりの日々でしたが、少しずつ報われてきました。追いかけてくださりありがとうございます、作品と感動でいつかお返しします」


 

■ライタープロフィール

ニックネーム:sasamoto chihiro

出身地:日本・東京都

ツイッター:@tiam_00

自己紹介:2021年に日本大学芸術学部文芸学科を卒業後フリーでライターをしております。


アニメ文化とアンティーク雑貨と絵を見ることが好きで、物語だと西洋ファンタジーやバトル系、耽美さを含んでいるものが好き。おすすめされたらオールジャンルなんでも見ます。


現在は「アニメイトタイムズ」「クウネル・サロン(マガジンハウス社)」などで活動中。


 

ホビーテレパ運営会社の株式会社ジニヤズでは、若手クリエーターたちの作品や発想、活動をインタビューを通して世界中の多くの人々に伝えることを応援しております。


多言語(日中英)翻訳と情報発信のサポート、ビジネスチャンスのクロージング斡旋も行っております。インタビューや業務提携などのご希望がある方は、お気軽に「お問い合わせ」までご連絡くださいませ。


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