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執筆者の写真sasamoto chihiro

【テレパインタビュー60】主に書籍の装画などでご活躍中──海外の方を彷彿とさせる顔立ちとファッション誌のようなおしゃれなコーデ。イラストレーター・sekuda先生にインタビュー!



■Profile


ニックネーム:sekuda

ツイッター:@i_WantMoreTime

インスタグラム:@iwantmoretime17

出身地:日本

職業:イラストレーター









■Art Gallery


───まずはじめに先生に、簡単な自己紹介をお願いします!


「sekudaです。フリーランスのイラストレーターとして活動しています。よろしくお願いします!」


───絵を描き始めたのはいつ頃からですか? また、美術系の学校などに通ったことはありますか?


「絵を描き始めたのは中学生からです。きっかけはいくつかあるのですが、たまたま上手く描けたノートの片隅のらくがきを友達に褒められたのがうれしくて、次の日も絵を描いて、その次の日も絵を描いて……という勢いのまま今日まできました」



「学校は美術系ではなかったですね。美術部などにも所属していなかったので、絵を習ったことは一度もないです。試行錯誤しながらすべて独学でやってきました」


───先生が描かれるキャラクターは顔立ちがはっきり…と言いますか海外の方を彷彿とさせられます。創作するにあたってモチーフにしているものを教えてください


「もともと映画や海外ドラマが大好きで、人と顔を合わせている時間より海外の映画を観ている時間の方が長いような生活をずっとしていたので、その影響が大きいかもしれないです。テーマも映画などからインスピレーションを受けることが多いですね」



「ストリート系の服装が好きなので、スケーターの方のファッションなどもよく参考にしています。そういった要素のなかにフェミニンさのあるモチーフを忍ばせたりするのも好きです」


───現在に至るまで、ご自身の嗜好に影響を与えた作品をお聞かせください


「振り返ってみて深く影響を受けていると感じたのは、海外ドラマの『glee』です。当時小学生だったのですが、登場人物の多様さやシリアスな問題もポップに描くその真新しさに衝撃を受けました。古今東西のミュージカルのパロディが満載なので、ファッションと音楽を切り取っただけでもとても楽しく、いまでもその時に感じた感動を大切にしています」


「絵を描くようになってから影響を受けたのは、英BBC制作の『SHERLOCK』ですね。高校時代のほとんどをベネディクト・カンバーバッチ演じるシャーロック・ホームズに捧げていて、少しでも時間があれば彼のファンアートを描いていました(笑)」


▲ベネディクト・カンバーバッチ氏のファンアート


───Twitterにて漫画を発見しました! イラストに加えて漫画の練習などもしていたりするのでしょうか?


「漫画は普段まったく描かないですね。ひとつの手法に捕らわれずに、表現したいことに合わせていろいろな方法を試してみたいと考えていて、この漫画もその一環として描いたものです」



「漫画を描いてみた感想としては、これが最初で最後の漫画になるだろうな…という感じでしたね(笑)普通のイラストを描く場合より分かりやすく内面が引きずりだされる感覚があったのと、全体への気の使い方がまったく違うので難しいと思った記憶があります。『内容を批判されそうだなぁ』と恐る恐るTwitterにアップしたのですが、思っていたよりもずっと良い反応をいただいて驚きました」


───ご自身が今まで描いた作品の中で1番印象深い作品は何ですか?


「レインボーフラッグに使われている6つの色をテーマにした連作の1作目です」



「このイラストをきっかけに自分の描きたいものやテーマが明確になり、たくさんの方にイラストを見てもらえるようにもなりました。個人的にとても印象深いイラストのひとつです」


───先ほどの回答内に出てきた“レインボーフラッグに使われている6つの色をテーマにした連作”に関して、レインボーフラッグの色をテーマにしようと思ったきっかけをお聞かせください


「きっかけは、毎年6月に行われる名古屋レインボープライド(LGBTQIA+の文化を讃えるパレード)に参加したことです。私自身もセクシャルマイノリティなのですが、人生の中で本来の自分を隠さなければいけない場面がとても多く、田舎で生まれ育ったので自分と同じ属性の人たちのコミュニティにアクセスすることができませんでした。そのため、はじめてプライドに参加したときにはさまざまなマイノリティやそれを支援するアライの方が本当に存在していたんだということとその人数に驚き、はじめてすべてを肯定されたように感じました」


「レインボーフラッグはその象徴のようなもので、過去の私と同じような立場の子たちに『ここに仲間がいるよ』というエールを送れたらいいなという祈りからです。そういったポジティブなパワーを発信することは自分の中での(創作する上での)大切なテーマになっています」


▲レインボーフラッグに使われている6つの色をテーマにした連作の一部


───これまでに参加した商業プロジェクト、及びビジネス活動歴について教えてください


「主に書籍の装画などに携わらせていただいています。最近ですと、『新 シャーロック・ホームズの冒険』(角川文庫) というホームズのパスティーシュ作品の装画を担当させていただきました。昔からホームズシリーズが大好きだったので、お話をいただいた時はうれしくて大興奮でした!」


───本の装画を描く上で心がけていることはなんですか?


「装画を描く上では、その物語が何を求めているのかに寄り添うように心がけています。装画は本の顔ともいえる部分なのでプレッシャーはありますが、物語に合わせて『この時代のこういう人はどんな格好をするだろうか?』などと考えたり調べたりするのがとても楽しく、好きなものやアンテナがどんどん広がって成長できるので本当に楽しいお仕事だなといつも思っています」


───今後、挑戦してみたいことをぜひ!


「映画にまつわるお仕事に携わってみたいです!また、今年は個人的に作品集を制作してみたいなとも考えています」


───インタビューありがとうございます!  最後にファンに一言お願いします!


「ここまで読んでいただきありがとうございます!!活動を見守ってくれる方がいることがモチベーションになっています。より良い作品を制作できるよう自分なりにがんばっていきますので、これからもよろしくお願いします!」


 

■ライタープロフィール


ニックネーム:笹本千尋 -sasamoto chihiro-

出身地:日本・東京都

ツイッター:@tiam_00

自己紹介:2021年に日本大学芸術学部文芸学科を卒業後フリーでライターをしております。


アニメ文化とアンティーク雑貨と絵を見ることが好きで、物語だと西洋ファンタジーやバトル系、耽美さを含んでいるものが好き。おすすめされたらオールジャンルなんでも見ます。


現在は「アニメイトタイムズ」「クウネル・サロン(マガジンハウス社)」などで活動中。

 

ホビーテレパ運営会社の株式会社ジニヤズでは、若手クリエーターたちの作品や発想、活動をインタビューを通して世界中の多くの人々に伝えることを応援しております。


多言語(日中英)翻訳と情報発信のサポート、ビジネスチャンスのクロージング斡旋も行っております。インタビューや業務提携などのご希望がある方は、お気軽に「お問い合わせ」までご連絡くださいませ。

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