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【テレパインタビュー㉞】伝統と常識に縛られない国際色豊かなマルチアーティスト! ワールドワイドに活躍中の静電場朔先生に創作の裏側を伺いました!続編


■Profile

ニックネーム:静電場朔Diàn⚡️(せいでんばさく、英語: Dian、中国語: 静电场朔)

ホームページ:lit.link/en/dianjp

ツイッター:@diansaku

INS(メイン):@diansaku

INS(アート):@diancosmos

職業:マルチアーティスト








様々な創作領域で活躍している静電場朔氏、マルチクリエイターとしての心境風景は? インタビューの続きでは、静電場朔氏過去手掛けた作品、クリエイター活動及びクリエイター本人からの感想に伺いたいと思います。


作家としての静電場朔

『東京旮旯/TOKYO GALAXY』


静電場朔氏は、過去日本に留学していた間の経験体験を記録し、絵本『東京旮旯/TOKYO GALAXY』をリリースしました。東京の15ヶ所の場所をピックアップして紹介しております。東京タワー、浅草寺、銀座の裏にある縦横の路地に隠されている真実とは? 馴染みの観光名地から、路地裏であまり知られていない秘密な隠れ家まで、静電場朔氏の足跡に沿って、彼女が目に映した東京の風景を本書で見ることができます。



────絵本作家の立場としてお聞きします。静電場朔先生は「文字」の魅力をどう理解しておらっしゃいますか? また「文章」と「絵」その二つの表現手法の違いは何だと思いますか?


「私の場合、子供の頃から純文学作品に深く影響を受け、将来小説家や脚本家になるだろうと確信していました(笑)。文字は私にとって、外の世界へ情報発信する用の媒体だけではなく、自分自身と対話するための媒体とツール的な存在でもあると思います。


『東京旮旯/TOKYO GALAXY』


この「内なる自分」とのコミュニケーションは文字を通して何度でも繰り返すことができますので、現実にいる自分も、その「平面次元(紙)」においてのコミュニケーションの中で、徐々に再構築されていく気がしています。


最終的に紙に書いた文字の内容は、現実の自分と重なり「真実」となります。それはとてもロマンチックな出来事ではないでしょうか?」



────静電場朔先生は、どんなに忙しくても手帳で日記を書く習慣があると伺っています。それはいつから始まったのでしょうか? また「日記」という記録は先生にとってどんな意義があるのでしょうか?


「小学校から毎日に日記を書いていました。今はもう習慣として身についております。創作の道に沿って進む途中に、過去の自分はどんな目標を設定したのか、それを遡るために日記はとても便利な存在だと感じています。


余談ですが、中学校の時の日記に未熟だった自分の感性発想がたっぷり記録されています。過去の自分の時間一部は、日記の文字を通して「平面的な存在」になっていると感じています」



モデルとしての静電場朔


────静電場朔先生がモデルとして活動し始めたきっかけを聞かせてください


「中国で大学を卒業後に日本の大学院へ進学に来ました。元々の目的は、クリエイティブ創作においてのブランディングに関する勉強でしたので、お仕事はデザイン関連の案件になるだろうと思っていましたが、色々な縁があって芸能事務所と契約してモデル業をはじめました。

モデルの仕事の良いところは時間的に余裕が取れることです。また様々な人脈にも恵まれてました。スケジュールはある程度自由に調整できますので、モデル仕事以外の時間はデザインやイラストなど個人創作活動にも励ました」



────静電場朔先生どんなファッションスタイルがお好きでしょうか。また「ファッション」に対してご自分の考えを教えてください!


「私はゆっとりとした、シンプルな「UNISEXユニセックス(男女兼用)」ファッションスタイルが好きです。また、ストーリー性を感じさせる古着も好きです。


自分の観点を申しますと、どんなファッションスタイルのコーディネーションでも、服と「自分というキャラクター」との全体的な調和と統一性が一番重要なポイントだと思います。


ファッションというのは「世界中のトレンド」を具現化、可視化したもので、またファッションを通して過去に遡ることもできます。「世界中」と言いますと範囲が広すぎますが、狭義の例を上げれば、自分が日常に着ている服は、自分の「今の状態」を映している鏡でもあると思います。

中学校の頃の自分は、ユニークなデザイン表現の「少数派ファッション」にハマった時代があります。それも当時の自分が、心から憧れていた「文化的なシンボル」を象徴していたのではと思います。


ファッションは自分にとって、いつでも着替えできる「外見」であり、また現在進行中の時空において、自分自身を定義する「姿勢や態度的なもの」だと言えるでしょう」



────先生はいま、自分が主催するファッションブランドを準備しているとのこと。モデル時代の経験から何か影響はありますか? また、そのブランドはどんなものになるのでしょうか?


「モデルの仕事を通じて、ファッションに対する理解が深まり、自分から理想像であるファッションスタイルがだんだん具体的になってきましたので、自分が主導する形で個人ファッションブランドを作ろうと決意しました。


個人ブランドの具体的な計画を少し紹介しますと「人類と宇宙の関係性」をメインのテーマにしたいと思います。ラインナップはアパレルからアクセサリーまで、シリーズごとに個性的なアイテムを出していきたいと思っています。また実物商品と平行して自分でもマルチメディアを駆使し、様々な手法を通してブランドのコンセプトを表現したいと思っています」



バンドメンバーとしての静電場朔


バンドメンバーとしての静電場朔氏は、音楽の分野においても成果を上げています。無国籍の音楽ユニットQuestion Children(問題児)とDianRadioを結成し、そして中国最大手の独立音楽レーベルModern Sky(摩登天空)さんと契約に至りました。


音楽作品『都心特快/Metropolis Express』『黄色魔法/Yellow Magic carnival』『蒙太奇/モンタージュ』などが評判を集めました。

静電場朔(Diàn)-都心特快/Metropolis Express(Music Video)

QUESTION CHILDREN- Yellow Magic Carnival/黄色魔法(Music Video)

QUESTION CHILDREN- Montage/蒙太奇/モンタージュ(Music Video)


────先生からすると、音楽は自身のクリエイティブ表現においてどんな意義があるのでしょうか?また「音楽ならではの独自的な表現」の発想についてお聞かせください


「自分が(社会定義上の)「ミュージシャン」になったのは、ここ数年の出来事です。それは私個人にとっては、人生という本において画期的な新章と突入し、全身全霊が生まれ変わった気分です。


音楽はとても包容性がある媒体で、また五感とも緊密に繋がっていますので、様々表現手法と融合ができます。比喩的な言葉で説明すると音楽を構成する音、リズム、メロディ、色彩、光、そしてそれらを操縦する「私」は、まるで生命体を構成する骨格、筋肉、脂肪、血液、そして脳のようなものではないかと思っています」



────バンド名を「Question Children(問題児)」と「DianRadio」にする理由をお聞かせください

左:Question Children(問題児)公式写真

右:DianRadioメンバー写真


「バンド名を決めようと、友達とのおしゃべりで「Question Children」というネーミングが浮かび上がりました。そしてその考え方に沿って「Answer Children(回答児)」の案もありではないかと議論しました。


色々意見を交換した結論とはやはり「Question Children(問題児)」にするしかない! と決意しました(笑)。私たちが考えた「Question Children(問題児)」の意味は、問題を提出する子であり、また問題を起こす子「トラブルメーカー」でもあります。自分はまさにそういう人です(笑)」


「DianRadio」は日本で2つ目の音楽ユニットで、曲はエレクトロニック・ミュージックとシティポップの組み合わせが多いですね。 名前の由来はまず、私静電場朔(Dian)、Immi、A-beeの頭文字、Nは無限の可能性、Raidoは電波を意味し、私たちの音がより遠くまで届くようにとの願いが込められています。

DiAN (静電場朔, A-bee, immi) - 眼花 - yǎnhuā - 【Official Video】

【PAC-MAN40周年楽曲】DiAN (静電場朔, A-bee, immi) - 饕餮 TAOTIE feat. 小老虎 (J-Fever) [Full Size]



────バンドを結成する際の「初心」についてお聞かせください


「ただただ、面白い作品を沢山創ればいいなと思っていました。先のことについて実は深く考えていなかったです(笑)」



────バンドの作詞担当として、その創作過程と、インスピレーション元について聞かせてください


「私の場合、頭の中に歌にするストーリー的で感性的な発想は昔からすで存在しています。そして長い時間をかけてそれを少しずつ音楽リズムに合わせて歌詞に変換していくことが「作詞」だと理解しています。「創る」より「翻訳」のプロセスにもっと近い作業だと思います」



────静電場朔先生の音楽作品に、日本と中国の文化的要素、そして電子音楽の手法がクロージングしているように感じます。それは自分が追求する音楽の「正しい表現」であることと思っていますか?


「実は音楽創作において、いつも試行錯誤を繰り返しています。最後の最後ギリギリまでに修正を続けることもとても多いのです(笑)。自分は創作時意識的に特定国のシンボル的な文化要素を加えることは特に考えていません。ただその歌で語りたいストーリー、表現したいイメージを相応しいアクセントを入れている自然な発想です。音色、音源も表現の手段ツールの一つで、表現テーマに合わせることは大事です」

DiAN (静電場朔, A-bee, immi) - 銀河系夜八時 【Official Video】



────北京と東京の2拠点で音楽活動を展開する理由は?


「ミュージック事務所の仲間たちは、この両都市に分かれて生活しているからです。音楽だけでなく、私の事務所が進めている全部の業務は、北京と東京を基づいてに展開しています。私もその両都市に行ったりきたり生活してきました。飛行機さえ乗れば、北京と東京も距離的にそれほど離れていないですよ」



────先生にとっての、幼い頃から今までの好きな音楽ジャンルをお教えください。そしてその経歴は今の作品にどんな影響があるのでしょうか?


「アニメマンガなどサブカルチャーと同じように、私は音楽においても雑食系なんです(笑)。自分は小学校時代にボーカルとエレクトーンの資格検定試験を受けました。その影響で当時接触してた音楽作品はクラシック的な作品がメインでした。中学校以降は思春期少年のように死ぬほどロックにハマり(笑)、そして電子音楽との出会いは高校時代の後半でした。


自分は音楽作品を創る際、意図的に何かの表現要素を加えようとしなかったのですが、作品は「レトロ的な電子音楽風」であるとよく友達から言われています。


学生時代の聞き漁りは自分も知らないうち符号化的なものに身に刻印されたようで、やはり今の創作活動に大きな影響を与えていると感じます」

中国最大級の音楽フェス「イチゴ音楽祭」の登場写真



マルチアーティストとしての静電場朔


────静電場朔先生は様々な創作活動において活躍しておられますが、将来のご予定についてお聞かせください


「今は自分初のミュージックアルバムのリリース準備をしながら、映像関係のコラボ企画もいくつ手かげています。また次の個展に出展するための作品創りと、短編オリジナル漫画の作画を行っています。スケジュール的に今年前半までに色々な結果にまでに持っていけるといいなと思っています」

左:中国上海百新書局×静電場朔『東京旮旯/TOKYO GALAXY』展

中:中国北京静電場朔『三個宇宙』個展

右:東京静電場朔GINZA SIX個展

東京静電場朔中目黒MDP画廊『Galaxia SOMSOC』個展

東京静電場朔SOMSOC Gallery『対胃好』個展



────先生はいつも「即興的な創作」を楽しんでいるように見えます。その準備はどうしていますか? またその「不確定性がある創作過程」について所感を聞かせてください


「例えば自分が使う墨絵という表現手法は、日本の将棋のように「待つ」ことは許されていないんです。やりはじめると後戻りはできなく、前に進むしかない、だから最初から自信満々で「よし、やるぞ」の調子でスタートします。

また事前準備など実はしていなく、自分を一瞬空っぽにして何の考えずに創作に没頭し、その瞬間的な感性的なアウトプットを楽しむのが大事なポイントだ思います。こうしたプロセスこそ、唯一性、独自性を持つオリジナル作品が生み出せる理由です。


そしてそのアウトプットの瞬間までに積み重ねたすべての自分、描き始める数秒前のできことでさえ、最終的に仕上げた結果に影響を及ばしていると思います。その考え方に沿って見ると、イラスト創作も競技スポーツと同じようなもので、作品は「未来の自分と過去の自分を相乗する結果」だと考えれば良いでしょう」


────長いインタビューお疲れ様でした!! 最後に伺いたいですが、静電場朔先生は「マルチアーティスト」として今後中長期で何かチャレンジしたいことはありますか?



「うん、自己発信を宇宙へばら撒く方法を模索してみたいですね(笑)」

 

静電場朔×空顔(ソラカオ)ネコを被る少女(Girl in Cat)アートフィギュアは、ホビーテレパオンラインショップにて数量限定で予約販売中!アーティストコラボのレア商品なので、ご興味をお持ちの方はぜひ検討してみてください!

 

静電場朔先生の最新作品と展示会情報、商品化企画は、ホビーテレパ情報サイトにて告知していきます。ぜひお楽しみに!


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