top of page

【テレパインタビュー56】ガンダムの力で世界を変えたい! 3Dデザイナー&ガンダムモデラー、PHOENIX00931先生にインタビューしました!

■Profile

ニックネーム:PHOENIX00931

ツイッター:@PHOENIX00931

ウェイボー:@追忆星霜0079

ビリビリ:@追忆星霜0079

出身地:中国

専攻:機械設計製造とその自動化

職業:ゲーム・3Dデザイナー








■Art Gallery

※PHOENIX00931先生が作られたガンダム同人CGです。


―― まずは、PHOENIX00931先生に自己紹介をお願い致します! PHOENIX00931先生、今は社会人ですか? もし差し支えなければ、お仕事の内容をお聞かせください!


「皆さんこんにちは、PHOENIX0093です!ニックネーム末尾に数字0093がついているのは、PHOENIXという名前がすでにほとんどのソーシャルメディアで登録されているためです。なぜ0093なのかについては、「ガンダム」を観ている方なら誰でも分かるはずです(笑)。また、私の漢字IDは「追忆星霜」で、ビリビリなどのSNSで使っている名前です。一言でいえば、ACGが好きで、JRPGゲームを楽しんでいるオッサンオタクです。社会人歴が長く、現在はゲーム業界で3Dデザイン関係の仕事をしています。」



―― PHOENIX00931先生は、ガンダムシリーズのどちらを見始めたのでしょうか? 一番お気に入りの作品や好きなキャラクター、機体シリーズについて教えてください!


「ガンダムを見始めたのは、アニメがきっかけというわけではなく、FCの『第2次スーパーロボット大戦』というゲームがきっかけなんです。1993年頃にプレイしたゲームですが、ガンダムが何機か出てきて、その頃からガンダムという概念を知っていました。その後、『スーパーロボット大戦』のゲームをたくさんプレイし、ガンダムにもたくさん触れることができました。でも、その頃は特にガンダムのアニメを見ようと思っていたわけではありません。


それから、実際にガンダムのアニメを通しで見たのは、1999年(編集部注:日本は1997年)に放送された『新機動戦記ガンダムW Endless Waltz』を見た時です。当時はかなり気に入っていたのですが、実はプロットを全く知らなかったんです。TVアニメ版『新機動戦記ガンダムW』を見ていなかったので、物語の先行きを明確に把握できていなかったのです。しかし、それでも「このアニメはカッコ良かった!」と思いました。例えば、細部まで作り込まれたセル画や、超カッコいいガンダム機体、特に主人公のヒイロ・ユイがカッコつけているように思えたことがとても印象的でしたね。当時は高校生だったため、まさに中二病の発症年齢でした(笑)。その年頃の私は、こんなかっこいいキャラクターがいるんだと、ものすごく魅力的に感じました。


基本的にこの時期、私が好きなガンダムはすべてゲーム『スーパーロボット大戦』で出会ったものです。ゲームでは好きでしたが、ゲームでも十分かっこいいと思っていたので、特にアニメで見ようと思いませんでした。それから、RX-93-ν2 Hi-νガンダム、ウイングガンダムゼロカスタム、GPシリーズのガンダム、Zガンダム、ガンダムΖΖ、ガンダムF91、ガンダムX、そして後にガンダムSEED、ガンダム00などのシリーズを楽しんでいます。こちらのシリーズはかなり気に入っています。また、キャラクターについては、NEWTYPEの代表的なキャラクターで、結構好きなのが何人かいます。例えば、初期の『スーパーロボット大戦』で活躍したアムロ、カミーユ、クワトロ、ジュドー、シーブックの五大NTが挙げられます。その後に登場したヒイロ、キラ、ラクスなども好きです。好きなキャラクターが多すぎて、挙げればきりがないほどです。ただ、女性キャラで言えば、『機動新世紀ガンダムX』のティファが一番好きですねなぜなら、彼女は柔弱で可愛くて、個人的にその感じがたまらないからです」

※PHOENIX00931先生が作られたガンダム同人CGです。


―― メカの設定だけで言えば、PHOENIX00931先生はどの機体の設定が一番素晴らしいと感じますか?


「たくさんありますね。しかし、その中でも特に印象深いのが『ガンダム・センチネル』シリーズです。この作品のメカ設定は、リアルなミリタリースタイルで、まさに私の好みにぴったりです。ガンダムが好きなのはもちろんですが、私はミリタリーファンでもあるので、現実に近いミリタリーをテーマにしたものがとても好きなんです。そして、それが『ガンダム・センチネル』のスタイルなのです。 その中に出てくる機体、オペレーション、戦術、軍事用語などは、すべて現実に存在しうるものだと感じられるのです。特に気に入っているのは、Sガンダム、Ex-sガンダム、Ζプラス、FAZZなどです」

※PHOENIX00931先生が作られたガンダム同人CGです。


―― PHOENIX00931先生、ガンダムシリーズで印象に残ったエピソードについて教えて頂けますか?


「それは多いですね。ガンダムシリーズには大好きな名場面がいろいろあるんです。あえて1位にするならば、『機動戦士ガンダムSEED』の舞い降りる剣でしょうか。フリーダムの初陣、アークエンジェルの窮地を救うために空から降ってくる名シーンです。ガンダムのあるべき姿、とにかく凄かったです! そして、西川貴教の挿入歌「Meteor -ミーティア-」が流れると、このシーンでは他に類を見ないほどの効果を発揮し、一瞬にして観客の気分を盛り上げてくれるのです。


そして、まだまだ名場面がたくさんあります。 例えば、劇場版『機動戦士ガンダム00』では、アンドレイ·スミルノフが、「私は市民を守る、連邦軍の軍人だ!」と叫んで戦死するシーンがあります。同時に流れる挿入歌は、石川智晶の「もう何も怖くない、怖くはない」で、一瞬にして泣きたくなるほど心が打たれるのです。そして、『新機動戦記ガンダムW Endless Waltz』のラストでは、ヒイロがウイングガンダム ゼロカスタムを操縦して、敵の本部基地を狙い撃ちします。2発撃って止めようとしたが、次の画面で、子熊の人形が出てきたので、3発目を撃つことにしました。また、『機動戦士ガンダム0083』のソロモンの悪夢、『機動新世紀ガンダムX』のサテライトキャノンの初使用、『機動戦士ガンダムSEED』のオーブの権力者であったウズミ・ナラ・アスハたちが自爆し、後継者たちを宇宙に飛び立たせたシーン、ナタル·バジルールの戦死などなど、いろいろありますね。これらの箇所は、私がよく繰り返し見てしまうところです」

※PHOENIX00931先生が作られたガンダム同人CGです。


―― 3Dレンダリングを学び始めたのはいつ頃ですか? 作品制作の環境や使用するソフトウェアについて、ぜひお聞かせください!


「2008年から3Dソフトを学び始めました。それ以来、独学をやめられずに続けています。以前から主に使っていた3Dソフトは3ds MaxとV-Rayレンダラーです。しかし、昨年からBlenderを学んでいるので、Blenderrに切り替えています。とても使いやすいと思います。個人のクリエイターには、自主制作にすごく向いているので、Blenderはとてもおすすめです。


また、テクスチャを作成できるSubstance painterも不可欠です。ポストプロダクションには、PhotoshopとAfter Effectが使用されています。レンダリングのみなら、Blender独自のcyclesとeeveeで十分です。特に、eeveeの効率性と利便性が大変気に入っています。単一モデルのレンダリングには、Marmoset Toolbagを使うと、とてもうまくいきますよ。他には、効率性と即時性に優れているUE Unrealを今後使ってみようと考えています。即時性は、これからの時代の方向性だと思いますね」


―― ガンダムの3Dモデルを制作し、作品として発表する際に、何かコツや感想があれば、お聞かせください!


「制作のコツは、「核心をつかむ」ことを学ぶことです。個人のクリエイターとしては、チームで作る商業作品とは違います。時間も体力も能力も限られているのだから、自分が何を伝えたいのか、何が得意なのか、何に情熱を持っているのかを突き詰めていくことが必要です。そして、自分の長所を伸ばし、短所を補って、自分の強みを最大限に生かしていきましょう。短所については、まずそれを回避する方法を考え、後で余裕のあるときに補いましょう。個別の動画については、何でもかんでもやろうとしないことが大事です。すべてを表現しようとすると、かえって疲れてしまいます。作品もぐちゃぐちゃになってしまう可能性が高いので、一点に絞る必要があります。つまり、時間と体力には限りがあるのだから、好きな分野で一生懸命に学ぶ覚悟を持つことですね。しかし、自分の作品が発表され、多くの方々に気に入っていただけたときは、何よりもうれしい瞬間だと思います。その瞬間が頑張った自分への最高のご褒美ですから、存分に楽しんでください(笑)」

※PHOENIX00931先生が作られたガンダム同人CGです。


―― 可能であれば、PHOENIX00931先生のお手持ちのモデルコレクションをぜひ見せてください!


「自宅の戸棚とオフィスの机の上にコレクションをいろいろ置いています。とても散らかっていますが、お恥ずかしい限りです」


―― ガンダム以外には、PHOENIX00931先生の好きなACG作品や作家についてお聞かせください!


「それがたくさんありますね。メカというジャンルだけで言えば、ガンダム以外で好きなメカ作品は、賀東招二の『フルメタル・パニック!』です。同じ理由で、ストーリーやメカニックが現実世界と非常によく調和しているからです。例えば、ARX-7 アーバレストやM9 ガーンズバックのメカデザインは、余計な誇張をせずに現実に存在しているように感じられるほど、洗練されたものです。


ところで、私はSNSのIDが漢字で「追憶星霜」です。お察しの方もいらっしゃると思いますが、これは『るろうに剣心』の『追憶編』と『星霜編』からのものです。『るろうに剣心』は私の最も好きなアニメ作品で、特に『追憶編』がお気に入りです。今まで見たアニメ作品の中で、『追憶編』は絶対的なナンバーワンであり、自分にとても大きな影響を与えた作品です。


ゲームでは、スクウェアの作品が一番好きです(エニックスは違うかもしれませんが(笑))。『ファイナルファンタジーVI』と『クロノ・トリガー』は最高です!」

※PHOENIX00931先生が作られたガンダム同人CGです。


―― お気に入りのモデルブランドとその理由を教えてください!


「ガンダムプレイヤーなので、まずバンダイについては語るまでもないですね。元々、ガンプラのMGシリーズが一番好きだったのですが、年々MGが衰退し、生産機種も少なくなってきているのがとても残念です。時間と体力がなくなってきたので、ガンダムの完成品を集め始めたのですが、ROBOT魂とメタルビルドは良い選択だと思います。以前はミリタリーモデラーだったのですが、洗練されたミリタリーモデルを作るには時間と手間がかかりすぎるので、今は作るのをやめています。定年後は続けていくかもしれませんね(笑)。ミリタリーモデルなら、タミヤ、トランペッター、ハセガワなど、老舗ブランドがおすすめです」



―― PHOENIX00931先生、今後の創作活動において、何か予定や目標があればお聞かせください!


「個人作品では、今後もガンダム系の3DCG作品を制作していく予定です。よく「なぜ自分のオリジナルシリーズを作らないのか」と聞かれることがあるんです。特に理由はなく、単純にガンダムが好きで作りたいんです(笑)。功利主義に駆られているわけではなく、ただ好きで好きでたまらないのです。 でも、将来は自分のオリジナル作品も作ってみようかなと思います。年を取るまで3DCG作品を作り続け、一生付き合っていくつもりです。自分の好きな方向、より自分の能力に合った方向を見つけることができるのは、人間にとって幸せなことです。私はその幸せ者の一人だと思います」

※PHOENIX00931先生が作られたガンダム同人CGです。


―― 機会があれば、どのようなビジネスプロジェクトに関わりたいですか?


「実際に、オリジナルメカの商品化プロジェクトで、原型設計やモデリングをいくつか担当したことがあります。今後も適当な案件があれば取り組んでいくつもりです。例えば、実物模型でもゲームでも何でも構いません」



―― ガンダム作品を他の人にすすめるとしたら、どのような順番ですすめたいですか?


「最初にオススメするガンダム作品は『機動戦士ガンダムSEED』ですかね。『SEED』の方が好きだからというわけではなく(UC系とかSEED系とか、他のガンダムシリーズに明確な好みがあるわけではなく、どれも好きなんですけどね)、ガンダムの物語に触れていない方にとっては一番いいものだからです。『SEED』は、より正統的なガンダムストーリーを持つ上に、現代のアニメに沿った視聴覚言語を備えており、現代の観客にも受け入れられやすい作品となっています。次にオススメするのは『機動戦士ガンダム00』シリーズで、理由は『SEED』と同様です。3つ目のオススメは『機動戦士Ζガンダム』と『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』で、これによってUC(宇宙世紀)への扉が開かれたといっても過言ではないのです。UCでは、最近発売された『機動戦士ガンダム閃光のハサウェイ』が注目されています。アニメは非常によくできており、視聴覚言語もガンダムシリーズの最高峰といえる、非常に高級感のあるものになっています。これらのオススメ作品を全部観られる方は、基本的にガンダムにハマってしまうと思います。その後、他のガンダム作品はゆっくり楽しめますよ」

※PHOENIX00931先生が作られたガンダム同人CGです。


―― PHOENIX00931先生にとって、ガンダムとは何でしょうか?


「ガンダムとは一体何なのか。ガンダムは、人々が使っていろいろなことを変え、世界を変えることさえできる精神であり、前向きな力だと私は思っています。ガンダムを好んで見ている人は、この力を手に入れて、世の中をより良い方向に変えていきたいという願望もあるのではないでしょうか。子どもは「かっこいい」、「男らしい」と思ってガンダムを見ているかもしれませんが、大人になってもガンダムを見ている方もたくさんいますよ。年齢を問わず、初心は変わっていません。それは、「何かを変える力を持ちたい」という気持ちです。


この数年、ガンダムなどのメカ系ジャンルが衰退し、異世界転生系のジャンルが人気を博しています。この状況に本当はがっかりしているし、とても悲観的な気持ちになっているんです。人々はもはや、自分の力で今の世界を変えようとは思わず、別の世界に目を向けて人生をやり直すのでしょうか。私たちに触れてきた力、世界を変えてきた力を、どうか思い返してほしいのです」

※PHOENIX00931先生が作られたガンダム同人CGです。


―― PHOENIX00931先生、インタビュー大変お疲れ様でした! 最後にファンの皆さんに一言お願い致します!


「皆さん、ご覧いただきありがとうございました!今後もガンダムやメカのジャンルで3DCG作品を作っていきたいと思います。皆さんに喜んでもらえるものを作るのが何よりの楽しみなので、これからもよろしくお願いします!より多くの方に仲間になっていただき、一緒に楽しんでいただけたらと思います!」

※PHOENIX00931先生が作られたガンダム同人CGです。

 

ホビーテレパ運営会社の株式会社ジニヤズでは、若手クリエーターたちの作品や発想、活動をインタビューを通して世界中の多くの人々に伝えることを応援しております。


多言語(日中英)翻訳や情報発信のサポート、ビジネスチャンスのクロージング斡旋も行っております。インタビューや業務提携などのご希望がある方は、お気軽に「お問い合わせ」までご連絡くださいませ。

bottom of page