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【テレパ実物レビュー㊽】笠の下の顔は何を語るか/JOYTOY「暗源江湖」シリーズ 申屠勳(しんとくん)

アジアンな旅人ルックが楽しくも新しいJOYTOYの展開する新シリーズ「暗源江湖」。


12月発売予定と言うことですので、このエントリを読んで是非発売をお待ちいただければと思います。

前回紹介した同シリーズの秦雲月(しんうんげつ)は笠とマントを装備した女性でした。

今回紹介する申屠勳(しんとくん)は男性です。

肩幅が広く、ウェストがキュッと締まっていて、逆三角形の体型でマッチョなナイスガイ。

申屠勳独自の装備は背嚢でしょうか。

これがあるおかげで行商人のような印象を受けます。


竹製の骨組みに動物の革を張ったバックパックで、シワの表現が絶妙です。


天面は竹を編んだような構造。

周囲の四辺とは違い、天面だけが硬くなっているので、この上に腰掛けることが出来ます。

長い旅路は足の疲労が大敵。

必要物資を運ぶことにも椅子として休憩にも使える背嚢。

ディテールに説得力があるのが良いですね。


ホビーテレパオンラインショップを見ながら本商品の到着を待っていた際にこの背嚢の天面を見ていた時は気づかなかったのですが、なんとこの部分、単なるディテールではないんです。 編み込まれたディテールの奥を見ると背嚢が中空になっているのがわかります。

ムクにしてしまうと重くて保持ができないという恐れがあるからでしょうか。

実際に背嚢が中空になっているのは驚きでした。


バックショットです。お尻には羽毛でできた垂れが装備されています。


このアイテムは秦雲月(しんうんげつ)にも装備されていて、二人が同じ文化を共有していることが伺えます。

この垂れの部分が道すがら見付けた岩に座って休憩をする際にクッションの役割を果たしてくれそうです。

昔の中国人の旅人は実際このようなアイテムを装備していたのでしょうか。

フィギュアを触りながら古の中国の旅人(行商人?)に想いを馳せると言うかつてない経験をしています。

胸元のはだけた布の表現、腰回りのアイテムの重なり合う表現、そして全身の布のシワの表現はマジで見物です!

ドライブラシで程よくハイライトが入ることで、たたでさえ見事な造形が一層際立ちます。


笠の上部の穴からチョンマゲを逃がすのは秦雲月(しんうんげつ)と同様。

しかし、こちらは布でできた垂れの部分がありません。

藤編みを再現しただけの非常にシンプルな見た目です。


武器が付属しないため、徒手空拳スタイルでポーズを取らせるしかないのはちょっと寂しいところ。



とはいえ、可動範囲は優秀なので動かしていて楽しいことは保障します!



ここからは申屠勳(しんとくん)と、前回紹介した秦雲月(しんうんげつ)を組み合わせて紹介いたします。

男女の体つきの違いが現れています。

二人とも下腕に籠手のようなものを巻いていて腰回りに小さなポケットを多数装備しているなど、デザインじょうの共通点が見られます。


単体で保持するのはちょっと厳しいですが、背嚢の上に秦雲月を座らせてディスプレイするのも面白いです。


前回のレビューでも述べたとおり、笠によって表情が隠れるのがポーズを取らせるにあたってめちゃくちゃいいです。


この写真、実は可動範囲の限界で視線を正面に合わせることができていないのですが、笠で顔が隠れることでそうとは感じさせない仕上がりになっていると思います。

「流東方不敗は!」

「王者のよ!」

「全新!!」

「系裂!!」

破侠乱!!」

「「見よ!東方く燃えている!!!!」」

……よく動くアクションフィギュアが2体手に入るとやらずにはいられないガンダムオタクのサガです笑


はい、そんなわけでJOYTOY「暗源江湖」シリーズより、「 申屠勳(しんとくん)」でした。

ハンドパーツが豊富で、①握り拳・②武器持ち手・③平手・④力の入った平手が付属するのでかなり思い通りにポーズを取らせることができます。

背嚢を背負わせる際には肩ジョイントを捥(も)いで腕を引き抜く必要があるのですが、僕の住まいが北陸で撮影をした日の気温が低めだったこともあってジョイントがなかなか抜けなくて苦労しました。


そんな時はお湯にフィギュアをつけて素材を柔らかくしてからジョイントを引き抜きましょう。

PVC素材が柔らかくなるので、ジョイントの破損の危険性を最小限に抑えることができます。


古代中国に想いを馳せつつ遊べる極小サイズのアクションフィギュア。

是非是非あなたのコレクションにお迎えください!

 

【仕様紹介】

1/18スケール

プラスチック製

高精度塗装

©JOYTOY

 

ニックネーム:蒼人


出身地:日本・神奈川県

自己紹介:帰宅後に家事の合間を縫ってプラモ製作に勤しむリーマンモデラーにして毎週末劇場に足を運ぶ映画マニア。

TBSラジオのヘビーリスナーかつハガキ職人でもあります。




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