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【テレパ実物レビュー㊼】マントと笠に隠したるは無限の可能性と可動性/JOYTOY「暗源江湖」シリーズ 秦雲月推参ッ!!

大陸から来た大注目のトイメーカーJOYTOYからリリースされる1/18スケールの新シリーズ「暗源江湖」。

12月発売予定ということで、このタイミングでいち早くこのシリーズの魅力に迫ります。

新規デビューとなる「暗源江湖」シリーズは2体のキャラクターが同時リリース。

今回のエントリでは秦雲月(しんうんげつ)を紹介いたします。

JOYTOYからリリースさている1/18スケールのフィギュアと言えば「星辰の戦い 星間連邦第1軍団」が想起されますが、SFチックな「星辰の戦い」シリーズとは異なり、「暗源江湖」はアジアンな旅人然としたルックスをしています。

(過去に「星辰の戦い」を扱ったエントリはこちらを参照)


アイコニックなマントと笠に加え、豊富なハンドパーツ、短刀、そしてムチが付属します。

ムチは巻いた状態と伸びた状態のものが付属し、使用の前後を表現することが可能です。


首回りや腰回りには羽毛でできた防寒用具があります。

彼女自身で狩りをして得たものなのか、はたまた旅の道程で商人から購入した物なのか……

服装だけを材料に想像を膨らませるのも面白いですね。


笠とマントを装備してみました。

僕はプレイしたことがないので詳しくないのですが、笠とマントといういで立ちは『風来のシレン』の主人公シレンを想起させるものがありますね。

腰に装備した短刀があるとマントの邪魔になるので、マント装着時は短刀を外しましょう。

笠を外してマントを投げ捨てるの図。

種明かしをしますと、実はこちら左の枠外は筆者が指でマントを持っています。

フレーム外に出るまで左手を移動し、マントだけが写真に納まるようにします。そしてマントにフォーカスを合わせ、フィギュア本体がボケるようにします。


被写界深度に差が出ないとうまくボケてくれないので、マントはかなり手前に、フィギュア本体は結構奥の方に配置しています。

フィギュアは単にブンドドするだけでも楽しいですが、カメラを使って遊ぶと一層楽しめます。

皆さんも写真に撮って、SNSにアップして遊びましょう!

腰の短刀に手を伸ばしつつ、解けた状態のムチを手にすれば、緊迫の戦闘シーンが表現できます。

絶妙なカーブでムチのしなりが表現されていて、ただ持たせているだけで「手首のスナップを効かせてムチが戻ってきた」ような感じが出ます。

単にまっすぐ伸びているだけとも、規則的に波うっているだけとも違う。「生きた」形状のムチが、使い手の前後の動きをイメージさせてくれます。

ムチという武器を装備したキャラクターフィギュアというものがそもそも珍しいので、触っていて非常に新鮮でした。

1/18スケールですので非常に軽量で、アクションスタンドが重量に負けるようなことがありません。

足裏にある3mm穴にアクションスタンドの軸を差し込むだけで十分に保持できてしまう点が非常にうれしい。

汎用のアクションフィギュアスタンドはU字状のマジックハンドで腰回りを掴んだり、背中や股間に空けられた3mm穴を使ってアクションベースと接続するのが一般的です。


JOYTOYのフィギュアシリーズはスターウォーズの3.75インチフィギュアのように足の裏に穴があるのみで、一見するとアクションフィギュアスタンドとの連携が不自由なように思えるのですが、軽さゆえにこの足裏の3mm穴だけで結構遊べます。

(ちなみに、この記事で使われているスタンドはコトブキヤの「ニューフライングベース」という商品です)

後ろ回し蹴り!

こちらも余裕で保持できます。

本商品は左手のハンドパーツのバリエーションが豊富で、ムチと同様絶妙に表情がついているのがうれしいところ。

後ろ回し蹴りのポーズをとらせた際に、この左手が銃の持ち手などだと全く臨場感が出ません。

手の表情というのは実は思った以上に雄弁なんですよね。

回し蹴りのポーズを取らせると、この左平手は「グワッ!」と力の入ったポーズに見えます。


続いてはこの一枚。

上の写真で使っている左平手と同じハンドパーツを使っているのですが、蹴りの時とは指先の演技が違って見えませんか?

「ふわり」と優しく笠に手を掛けているような印象を受けます。

同じものを使っているにもかかわらずハンドパーツから聞こえてくる声が違う気がする、というのは面白い限り。

右手は印を結ぶように人差し指と中指を立てたものも付属します。

前述の左平手と組み合わせると何かの術を発動する寸前のように見えます。


フェイスパーツは一つのみ付属。

ニュートラルな表情をしているので、戦闘シーンを再現しようとポーズをつけると、柔和な表情がアクションの説得力を削いでしまうような場合があります。

しかし、本商品には笠が付属。

笠を装備して顔を隠すと、ユーザーはその下の表情を自由に想像できます。

今までに掲載した写真を見返して気がついたのですが、僕はこのフィギュアを撮影する際、顔面を写す面積を最小限に抑えていたことに気がつきました。

指先は想像以上に雄弁である、と先程述べましたが、顔の表情が見えないことも実は多くを語る一要素なのかも知れません。


頭部パーツは表情が優しい点がアクションシーンの説得力を削いでしまう場合があると書きましたが、女性フィギュアと言うことで変に気合が入ったのか「星辰の戦い」シリーズの男性フィギュアの顔と比べると塗りが少々のっぺりしているように思えます。

「星辰の戦い」シリーズの男性兵士の顔は艶消しが効いていて、サイズを超越したリアリティがあったのですが、本商品はメイクをした女性の顔を意識してか、艶ありの塗装が施されています。


プラモデル的なメソッドからすると、ここは艶消しスプレーを吹いて瞳だけ艶ありにすると一層顔が締まった印象になるかなぁと思いました。


次回は同時リリースの「申屠勳(しんとくん)」を紹介します!

 

商品情報:


【仕様紹介】

1/18スケール

プラスチック製

高精度塗装

©JOYTOY

 

ニックネーム:蒼人


出身地:日本・神奈川県

自己紹介:帰宅後に家事の合間を縫ってプラモ製作に勤しむリーマンモデラーにして毎週末劇場に足を運ぶ映画マニア。

TBSラジオのヘビーリスナーかつハガキ職人でもあります。



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