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【テレパ実物レビュー㊹】布服フィギュアはフィギュア? それとも……JOYTOY 九級社 フロントラインカオス 凛・莉レビュー

はじめまして、普段はラ・ペオニアで記事を書いているドール・フィギュア好きライターの灰田と申します。1/3のキャストドールから1/12の美少女プラモまで幅広く集めていますが、海外製のアクションフィギュアに触れるのは初めて。


というわけで、今回はかわいいもの好きドールマニアの目線から、JOYTOYのフィギュア「凛(リン)」と「莉(リエ)」をレビューしていこうと思います。

 

シンプルながらしっかりした作りのつや消しの紙箱。線画のイメージイラストがかっこいいです。


国内製のアクションフィギュアはブリスターとビニール袋に入っていることが多いですが、こちらはスポンジで保護されています。

複雑な付属品がないためか、説明書などは特になし。


服も既に着せ付けられているので、フィギュアに多少触れたことのある人なら扱いに迷うところはないと思います。

リエのエプロンとウエストバッグなどはかなり小さいプラスチックパーツで付け外ししなければならないため、服を自分で着せる手間がないのはありがたいです。

リエのほうは二重底で、下に工具一式が収納されています。

1/12スケールとなっていますが、立たせてみるとだいぶ大きめ、というのが第一印象でした。

全長15~16センチほどで、国内製の1/12美少女プラモと比べたときには一回り以上差がありました。ただ顔の大きさは同じくらいだったので、単に等身が高いお姉さんなのかもしれません。

 

フィギュアだなあと感じたのは手足の先。タイツが足首で途切れて足軸に直接靴パーツが接合されているため、靴の履き替えはちょっと厳しめ。


その代わり安定性は抜群で、重心をずらしても難なく自立します。

リエは大きめのスニーカーなので、ポーズによっては片足立ちも。

(ちなみにズボンの中のリエの足元は裸足でした)


手足は二重関節。

肌の見える服だとカクカク感がちょっと気になるところではありますが、デフォルト服だと二人とも厚着なのであまり問題はないでしょう。

また、布服好きとして、おお!と思ったのがアウトフィット。


シンプルなシャツにもきちんと脇とお腹のダーツが入っていて、着せたときのシルエットが美しいのが嬉しいポイント。汚れ加工が施されたモッズコートも金具やボタンといった細かい部分まで造形されているなど、個人的には1/6スケール並みの作り込みだと感じました。


瞳と唇にクリア塗装が施されたお顔はかなりリアルテイスト。

どちらも女性キャラですが、ヘッドは造形から別物だと思われます。リンがやや丸顔でパーツが小作りなのに対し、リエは大きなつり目でキリッとした顔立ち。

濃いめの赤リップのリンにベージュリップのリエと、メイクにもキャラクター性の違いが表れています。


また、表情の替えパーツなどはなく頭部は完全に接着型。このあたりは国内のアクションフィギュアなどと大きく違う点ですね。

 

さて、アクションフィギュアといえばかっこいい付属品!


……ということで、ミリタリー系フィギュアド素人ですがなんとか遊んでみます。

こんな感じでしょうか。なんか違うな。

アクションフィギュア素人が考えた猛烈にぎこちない決めポーズですが、元の造形がかっこいいおかげで何をしてもそれなりにサマになっている気がします。


生徒会副会長かつスナイパー(すごい)という設定のリン。表情や服装を見るに、まじめだけどやるときは殺る!という感じでしょうか。

どれにしようかな。


整備士のリエは工具の付属品が豊富です(というか本人の腕もほぼ工具)。リンがスナイパーということは、リエも工具で戦うのかもしれません。

工具で戦う……こういう感じでしょうか。これは絶対普通の工具ではない。すごく強そう。


個体差なのかわかりませんが二体とも股関節の可動に若干クセがあり、一定以上動かすにはストッパーのような部分を強めに押し込まないといけない感覚でした。

扱い慣れていないと「これ以上動かないのかな?」と考えてしまいそうな固さだったので、そこは注意が必要かもしれません。

ただ、固いぶん、手足の関節がゆるゆるになる心配はなさそうです。

今回はJOYTOYのアクションフィギュアにはじめて触れました。


全体を通して、フィギュアとドールの中間のような不思議な扱い心地、という印象です。


最初は靴の着せ替えができないのを少し残念に思いましたが、ずば抜けた自立の安定性は間違いなくこのパーツが担っていると思います。

私はこれまで大きいドールから小さいドールまでお出かけに連れ出していましたが、結局一番持ち運びに適していたのは1/12美少女プラモの頭部とドールボディをくっつけて布服を着せた子でした。

ウィッグ崩れやメイク落ちの心配がない布服フィギュアの強みと自立の安定性を兼ね備えたリンたちは、どちらかというと屋外撮影で輝くフィギュアかもしれません。


布服ドールの「存在感」とフィギュアの「扱いやすさ」を両立させたアクションフィギュアは、普段からフィギュアを好んでいる人はもちろん、ドールマニアにもおすすめできる一体です。

 

JOYTOYのフロントラインカオスシリーズ商品は、ホビーテレパオンラインショップにて好評発売中!ぜひチェックください!

 

■ライタープロフィール

ニックネーム:灰田みわ

出身地:日本・東京都

自己紹介:ピンクとドールとアイドル衣装に目がない裁縫が趣味のオタク。30体のドールに囲まれて天蓋ベッドの部屋で優雅に暮らしています。



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