手のひらサイズのボディに驚くほどの可動性を秘めた装甲服の兵士。
皮膚のただれた様子などから存分に「ナマモノ」感が味わえるゾンビ。
重厚な塗装表現が溜まらない、全長30cmに迫る大型ロボットフィギュア……
ホビーテレパでレビュー記事を書くことになってから初めて知ったJOYTOYは、商品展開が実に豊かなメーカーとして大変注目しています。
そんなJOYTOYから出ている基地セット。これはチェックしないわけにはまいりません。
ロボット玩具の世界では以前より基地遊びの文化が根付いており、トランスフォーマーでいえばフォートレスマキシマスやダイナザウラーなどが有名です。
ロボット玩具の基地の例を出さずとも、シルバニアファミリーやバービー人形、リカちゃん人形のシリーズでは彼女らが生活する「家」が商品化されています。
人がオモチャで遊ぶにあたって、キャラクターが暮らす家的な存在を求めるのはある種の必然といえるかもしれません。
前置きが長くなりましたが、早速見ていきましょう。
パッケージには“Mecha Depot" "Weapon Section”と銘打たれています。
商品名はJOYTOY戦星辰:メカ格納庫 武器庫1/18スケールジオラマ。
いくつものパネル、柱、そしてジョイントパーツが封入されており、それらを組み立てることで基地を形作っていきます。
組み立て時にプラモデル的な驚きや発見がある類の商品ではないので、いきなり完成状態をお見せします。
右手の階段を使って2階部分にアクセスできる格納庫の出来上がりです。
サイズ感が伝わるように同じJOYTOY製の「ライフアフター」シリーズのゾンビたちを並べてみました。
……基地・格納庫にゾンビ。全然しっくりきませんね。
やはりここはロボットなどメカメカしいアイテムを配置すると映えることでしょう!
手近なところにあったロボット玩具ということで、他メーカーの品を配置してみます。
バンダイの1/100 MGガンダムデュナメスです。
今回紹介しているMecha Depotシリーズが1/18スケールに対応した商品なので、1/100サイズのガンプラと比べるスケール感があっておらず、おさまりが悪いですね。
階段の1段1段の高さがパイロットの大きさと全くマッチしていない。
今度は1/12サイズ。
ハズブロ社のマーベルレジェンドシリーズより、ヒドラストンパーです。
1/12サイズの中ではかなり大柄な商品(通常6インチのところ、7.5〜8インチクラス)ということもあって全高が前出のガンダムデュナメスよりも高く、なんだか妙にマッチしていますが、これは人が乗り込んで戦うロボットではなくパワードスーツ。
このスーツより二回りほど小さな人間がこの内部にいることを想像すると、全くサイズが合っていないことが分かります。
他社メーカーの商品よりも、やはりここは同じJOYTOYの展開するメカメカしいシリーズを組み合わせることにしましょう。
体重を片足に預け、壁に背中をもたれかからせながら同僚が階段を上がってくるのを待つ―――。
フィギュアの持つ優れた可動範囲と、リッチな艶消し塗装が施された基地セットが、さながらドラマのワンシーンを抜き出したような情感を与えてくれます。
キットに付属する机も使って、会話をする2人。
階段や2階のキャットウォークのスペースを利用して立体感のあるディスプレイが可能な点が嬉しい。
格納庫の魅力を最大限引き出すのはやはりメカとの共演。
と言うことで、前回紹介した猛獄を格納庫に収めてみました。
格納庫から飛び出さんばかりのサイズ感で大迫力!
メカに隠れて見えない部分では両隊員が会話に及んでいます。
「今度の作戦の意図、お前はどう見る?」
「俺たちの隊の内、半数は帰れないだろう。俺たちは捨て駒だ……」
のようなハードな会話をしているのでしょうか。
はたまた「隣の隊に配属された女性隊員が大層美人らしい」という軟派な会話をしているのでしょうか。
さて、本エントリでは二つの商品を紹介したいと思います。
二つ目は同シリーズより、JOYTOY戦星辰:メカ格納庫 医療エリア1/18スケールジオラマです。
パッケージに描かれた商品名は“Medical Area”。
封入されているアイテムの大きさに応じて小袋に分けられています。
右手に見える人体のシルエットが描かれたシートは水転写式デカール。
普通のシールのように剥がそうと試みるとポロポロと崩れてしまうので注意。
台紙ごと水に浸してデカールが軟化したらピンセットでフワリと対象箇所に置きます。
僕が手にしたものはデカールがパリパリに乾いていたので、デカールを軟化させるマークソフターを利用しました。
プラモデル愛好家には馴染みのアイテムなのですが、フィギュアユーザーにはあまり馴染みがないでしょうか。
先に紹介した格納庫は2階建てであったこともあり、封入されていたアイテム数も多かったのですが、今回の「医療エリア」は1階スペースだけ。
必然、封入されたアイテム数も少なめなのですが、小粒ながらもピリリとアクセントの効いたアイテムが並びます。
まずは椅子です。
二脚付属しており、3パーツで構成されています。
ほかにも棚が付属しています。
上のように並べてロッカー?カラーボックス?のように壁に寄せて配置するのがデフォルト。
しかし、こちらは裏側にも小気味良いディナールが入っており、壁際に寄せて配置するだけでは勿体なく感じてしまいます。
全てのパーツを組み立ててみました。
医療用ポッドのようなものが壁伝いに三機並び、先程紹介したカラーボックスが配置されたメディカルルームです。
机と椅子にフィギュアをセットすれば、ブリーフィングの様子を再現できます。
医療用ポッドに兵士を立たせてみました。
1/18スケールの商品に対して1/25スケールの兵士を立たせているので身長が足りませんが、雰囲気は結構出てますね。
机をひっくり返せば基地内に侵入した敵を迎え撃つシーンが。
(『新世紀エヴァンゲリオン』の旧劇場版のようなイメージで)
最後に二つの商品を組み合わせて。
実際は騒音を発する格納庫の真横に医療エリアがあったら溜まったもんじゃないですが笑
こうして複数のMecha Depotを組み合わせて基地を拡張していくのは楽しい限り。
この手のキットは集めれば集めるほど組み立ての自由度が広がっていくもの。
まずは一つ目を入手してみて、魅力を感じた場合は二つ目・三つ目の購入を検討してみてください。
掌サイズの兵士たちのホーム、是非是非貴方のコレクションにお迎えください!
【仕様紹介】
1/18スケール
プラスチック製
メカ格納庫の医療エリア
※フィギュアとアクセサリーは含まれていません
【仕様紹介】
10.63 x 8.86 x 11.58インチ(27cm x 22.5cm x 29.4cm)
1/18スケール
プラスチック製
メカ格納庫の武器庫エリア
※フィギュアとアクセサリーは含まれていません
ニックネーム:蒼人
出身地:日本・神奈川県
自己紹介:帰宅後に家事の合間を縫ってプラモ製作に勤しむリーマンモデラーにして毎週末劇場に足を運ぶ映画マニア。
TBSラジオのヘビーリスナーかつハガキ職人でもあります。
ブログ:https://onogoroblog.hatenablog.com/
Podcast:
https://open.spotify.com/show/2PFrsto4lGOsFSNT6FzHfl?si=16425d0f9c734130
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