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【テレパインタビュー㊾】色彩豊かなダイナミクスとストーリー性で際立つイラスト! 中国トップ名門芸術校・中国美術学院卒のBromiNeco先生にインタビューしました!

■Profile

ニックネーム:BromiNeco

ツイッター:@Orangecat_327

インスタ:@bromineco

ピクシブ:@BromiNeco

出身地:中国

卒業大学:中国美術学院

専攻:デザイン関連学科








■Art Gallery


―― まずは、BromiNeco先生に自己紹介をお願い致します! 名前の由来はぜひお聞かせください!


「皆さんこんにちは、IDの長いオレンジ猫です! BromiNeco(ブロミネコ)は、ブロミン(臭素)とネコ(猫)の組み合わせで自分で作った造語です。化学の知識はすっかり忘れてしまいましたが、臭素はオレンジ色だと中学生の時に習った記憶があります。この2つを組み合わせると、オレンジ猫になります。そのうえで、TwitterやInsの利用環境を考え、ブロミネコというペンネームを採用しました」



―― 大学での専攻が、BromiNeco先生ご自身のスタイルやアイデアなどにどのような影響を与えたかを教えてください!


「おそらく、タイポグラフィや形の構成からインスピレーションを受けたのでしょう。最初は知識不足でこの専攻を選んだのですが、実は全く絵を描く機会がなかったんです。それがとても残念でした。具体的な専門分野は内緒にさせてください(笑)」


―― BromiNeco先生の作品は色彩が豊かなだけでなく、とてもダイナミックでストーリー性のあるものですが、どのようにして現在のスタイルを確立したのでしょうか?


「実は、私は元々色彩感覚が非常に乏しい方だったんです。中学生の頃、母から私の水彩画は「色がないね」と言われたことがあります。そして大学の受験では、水彩画の点数は主要3科目の中で最下位だったんです。それに対して、私はスケッチの方が得意でした。ですから今でも私のドローイングが完全に一種の線引きで、レイヤーごとに描かれていることがおわかりいただけると思います。「色彩が豊か」というより、「力強い色で押し切っている」という感じですね。色を塗れないというハンディキャップを打破しようとしたのです。正直なところ、本当はリアルでグレーで重厚なスタイルで大きなシーンを描きたかったのですが、見事に横道にそれてしまいました(笑)。


ダイナミックさやストーリー性に関しては、おそらく最初の頃に大きなシーンやマンガを描きたいという野心からきているのでしょう。中学生だった私の実力は、本当に言うことなしだったのですが、ただ頑なに「顔だけ大きく描いてもつまらない」と思っていたのです。当時はストーリー性のあるものを描こうという気持ちが強かったので、キャラクターの顔はあまり描かなかったんです。まだマンガや背景デザインの道には進んでいないけれど、今でも作品を物語にしたいという思いは持ち続けています。まぁキャラクターの衣装をデザインするのはちょっと手間だし、ストーリーをどう見せるかを考えたほうが自分には合っていると思うからでもあるんですけどね(笑)。私は「頭の中にいいシーンが浮かんだから、やらなきゃ!」と思いながら、1つのシーンのために、すべてのストーリー設定を作り上げるタイプなんです」


―― OC(オリジナルキャラクター)の設定や背景ストーリーについて教えて頂けますか?


「2021年から描いているのは、ほとんどOCばかりですね。ここでは、お気に入りをいくつかピックアップして紹介させていただきたいと思います。例えば『羊飼い』は、技術文明の滅亡で唯一生き残った者が魔法や自然に目覚めるというストーリーです。設定はかなり古臭いですが、個人的にはラストのイメージは好きです。とても晴れやかでポジティブな雰囲気のようですが、よく見ると魔法を放っている主人公の手は移植された義肢なんですね。


一方『ふたりの狂人』のほうは、トイレで戦う連続殺人犯とリンチする警官が登場します。狂気に満ちた笑みを浮かべる殺人犯はもちろん「狂人」ですが、もう一人の「狂人」は、逮捕手続きを無視して自ら囚人を処刑しようとする警官です。彼の横の壁には、彼の正体を示唆する指名手配書がわざと付けられていますが、ウェブで彼の正体を推測するコメントを見ると、皆さんの想像力には感心してしまいました(笑)」


―― 芸術は、BromiNeco先生の人生で、他の面でも役に立ちましたか?


「私はよく、物をいろいろな角度から見たときの様子を想像したりします。正直なところ、一番助かっているのは着こなしの面かもしれませんね。美大に通っていたからか、あの時はいつも「みんなこんなにおしゃれなんだ!」と驚きました」



―― BromiNeco先生の創作活動において、どのようにインスピレーションを得ているのでしょうか?


「映画、小説、コミック、ゲームなどの印象的なシーンやデザインからインスピレーションを受けることが多いですね。例えば『ふたりの狂人』は、当時たまたま映画『ジョーカー』を追いかけていたことがきっかけで生まれました。見終わった後、なぜかトイレのシーンが印象に残っているからです。また、ショッピングサイトや雑誌のストリートモデル写真なども参考にしていますが、その中には面白い視点や構図が結構あります。その他、日常生活で観察した特定のポジションやオブジェクトを取り入れることもあります。でも、ファンタジー系を描くのは苦手かもしれませんね。私はどちらかというと、リアルな題材を描くのに慣れています」


―― アーティストとして、 絵画と生活のバランスをどのようにとっているのでしょうか?


「大げさですよ(笑)。でも、私は常に自分に目標を立てることにしています。例えば「何があっても月に1枚は完全な自分のイラストを描く」というようなことです。今月は目標に達しなかったら、来月は倍にする、といった感じです」



―― BromiNeco先生が尊敬するアーティストや作品について教えてください!


「一番影響を受けたのは、岸本斉史先生と沙村広明先生の作品です。『NARUTO』は初めて読んだ漫画作品だったかもしれません。最初にこのような素晴らしい作品に出会えたのは本当に幸運でした。岸本先生作品には、当時、遠近法や構図について、ある意味で刺激を受けたんです。「絵はこう描くものだ」という意識が芽生えたのです。そこから、彼のような特殊な透視画法への追求も始まりました。沙村先生の漫画『無限の住人』も、ほぼ同時期に興味を持ちました。先生の画力が上手すぎて、余計に印象に残ったのです。まるで絵を描くことが、「シャッターを押す」だけで使える写真の道具であるかのように感じられたのです。私が構造をどう形づくるか、ダイナミクスをどう描くかで悩んでいる間、彼は完全に自由にカメラポジションを選べます。その手腕に感心して、漫画を読んでいるとセリフを読むのを忘れてしまうことがよくありました。あまりに良かったので、今でも時々彼らの漫画を読み返します。「いつになったら、こんなダイナミックな絵が描けるようになるんだろう」と思うことがよくあります。その日がくるといいですね。


上記の2人以外にも、Twitterや各種SNSのフォロワー数を見ればわかるように、好きなアーティストはたくさんいますよ(笑)。特にTwitterでみんなの絵を見ていると刺激になるし、「私も何かすごい絵を描きたい!」と思ってしまいますね」


―― BromiNeco先生の好きなACG作品、小説や映画は何でしょうか? お好きになった理由もぜひ聞かせてください!


「先ほど紹介した『NARUTO』や『無限の住人』以外にも、『夏目友人帳』や『キノの旅』など、たくさんのアニメが気に入っています。淡々とした語り口が好きで、『キノの旅』の寓話的なストーリーが当時は印象的でした。また、『バッカーノ!』の設定や群像劇の形式がとても魅力的だと思います。それぞれのキャラクターが生き生きと立体的に描かれ、アニメーションの出来も見事です。特にエンディング曲は、とても印象的でしたね。『血界戦線』も、ストーリー設定がとても楽しい一作です。こう見ると、私は意外と都会的な設定が好きなんですね(笑)。


ゲームについては、私はゲームの世界に入るのがかなり遅かったので、ほとんど新しいゲームを中心にプレイしています。携帯ゲームは『ドールズフロントライン』で、その他は『To the Moon』『逆転裁判』『十三機兵防衛圏』など、エピソードのあるテキストゲームが好きです。あとは『ペルソナ5』や『ゼノブレイド』などのRPGゲームと『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』『スプラトゥーン』シリーズなどがやっていますね。結論から言うと、私はプロットとアートスタイルが自分好みのゲームが好きなようです。


小説では『ゴッドファーザー』がとても好きです。その映画版は、私のスーツのイニシエーションだったです。それがきっかけで、長い間スーツを描き続けました。他に好きな小説は『アルケミスト - 夢を旅した少年』や『三体』などです」


―― 日常生活でBJDドールやミリタリーフィギュアなどを愛用しておられますか? 趣味でやってみたことを聞かせてください!


「はい、たまにツイートしていますし、インスタにも結構出ています。実は私、子供の頃から木工をやっていたんです。小学生の頃、家の大きなノコギリを盗んで、木の家の模型を作ったことがあります。今は、OCの実物を作るために、デジタルスカルプティングに挑戦しています。そのため、3Dプリンターも買いました。授業の課題でも、自分の好みで模型を作ったりすることが多いですね」


―― BromiNeco先生のファンやご自身は、先生の作品についてどのような感想をお持ちですか?


「ファンの方は、色の構成や視点がより特徴的だと感じるのではないでしょうか。私自身は、それぞれの絵にまだ間違いや改善すべき点がたくさんあると思います。また、スキル面では、投機的な手法も多くあります。しかし、総じて言えば、私の絵力はまだまだ向上し、進歩しているのです。それがとても安心感を与えてくれました」


―― もし、BromiNeco先生の作品を商品化するとしたら、どのような形に応用してみたいですか?


「本やフィギュア、ゲームなどで使えるようになればなぁと思います。物理的なものに触れることができるのは、とてもワクワクすることですよね。ゲーム化はまだ少し先の話ですが、作品をリアルに体験できるのは良いですね」



―― BromiNeco先生、インタビュー大変お疲れ様でした! 最後にクリエイター仲間やファンの皆さんに一言お願い致します!


「皆さん、ご覧いただきありがとうございました! 私自身、いろいろとしゃべっているような気がしますが、一番言いたいのは、皆さんが自分の世界の創造神として楽しんでいただければと思います!」

 
 

BromiNeco先生の最新作品情報と商品化企画は、ホビーテレパにて告知していきます。ぜひお楽しみに!


ホビーテレパ運営会社の株式会社ジニヤズでは、若手クリエーターたちの作品や発想、活動をインタビューを通して世界中の多くの人々に伝えることを応援しております。


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