今回は久しぶりの核誠治造「ROBOT BUILD」シリーズから商品レビューです。
本商品は「滄龍」というクールな名前を冠した水陸両用機。
「滄龍」の意味を調べてみると、中国語で「モササウルス」を意味する言葉だそうです。
モササウルスといえば古生物好きには古くから当たり前に知られた存在でしたが、昨今でいえば“JURASSIC WORLD”や“JURASSIC WORLD: Fallen Kingdom”で一躍有名になりました。
特に前者ではストーリーの終盤、最強の座をかけて争うT-REXのRexyとインドミナス・レックスの戦いにまさかのタイミングで割って入り、スケールの違いを見せつけてくれます。
そんなモササウルスの凶暴なイメージとは裏腹に、本商品“滄龍”はどこかコミカルなルックスが非常に楽しい一品です。
丸みを帯びたドーム状の頭部に巨大なパワーアーム、多重関節が目立つ脚部が特徴的です。
トップヘビーな機体バランスですが、核誠治造の優秀な関節設計により、アームで大きくポーズを取らせても難なく自立が可能です。
どこかコミカルで可愛らしい見た目をしているとは言いましたが、上半身を中心に非常にメカニカルなディテールが集中しており、ロボットトイとしての素直に「格好良い」と思えるポイントもしっかり押さえてあります。
紺と黒の暗めな機体色に、鮮やかなオレンジの差し色がまぶしいですね。
本商品は多様な形態を再現できるのが魅力。
まずは上半身下部、腰の近くにある小型のノズルを取り外し、そこにタンクを取り付けることができます。
プロペラントタンクのようにも見えますし、水陸両用という用途から推察するに酸素ボンベのようにも見えます。
タンクは単体で見てみると非常にプレーンな形状ですが、接続部位付近はシリンダーらしきモールドがあったり、飽きさせない造形をしています。
核誠治造「ROBOT BUILD」シリーズは各機のルックスもバリエーション豊かでアクション性も高く、非常に満足感の高いシリーズです。
しかしアクションフィギュア戦国時代の今、一点だけ要改善と感じていたポイントがありました。
それはスタンドが付属しないことです。しかし本商品ではその点も安心。
こちらには念願のスタンドが付属します!
お尻のパーツの形状に合わせてRがかかったスタンドで、ガッチリ嚙み合ってくれます。
どことなくカエルを彷彿させるルックスをしているので、スタンドの力を借りてピョンピョン飛び跳ねながら移動する様を難なく再現できます。
このスタンドの真価が発揮されるのは水中形態に変形させたとき。
上半身後部にあるパーツを開くと接続穴が。
そこにクリアブルーのカラーリングが涼しげで美しい長大なパーツを装備することで水中形態への換装が完了します。
頭部の下には小型のマニピュレータを装備可能で、大きなボディに小さなマニピュレータという独特のバランスは潜水調査船「しんかい6500」を彷彿させます。
追加されたテール部はオタマジャクシの尾のようにも見えます。
さて、ここからは説明書には載っていない、僕なりの遊び方です。
巨大なパワーアームやテールを外し、プレーンなアウトラインにしてみました。
どことなくドロマエオサウルス科の恐竜のような生物的なラインがあらわになり、こちらも非常に魅力。
ちょこまかと走り回ったりする様子や……
地面に座って頭をかく様子も再現できます。
滅茶苦茶かわいい……
また、脚部の関節をいつもとは逆の向きに取り付ければ、まさしくカエルそのものといったルックスに早変わり!
後ろ脚を伸ばし切れば、勢いよくジャンプする様子が再現できます。
また、パワーアームを脚部に見立て、先端に足首を装備させればこの通り美脚メカに早変わり。
前足を装備させたまま写真を撮りましたが、前足を外せば“STAR WARS”のAT-ST、『超時空要塞マクロス』のリガードのような「ヒョロリと脚の長いウォーカータイプのメカ」に見立てることもでき、それもまた良いと思います。
別メーカーのトイに触れる機会が多かったので久しぶりに核誠治造の「ROBOT BUILD」シリーズで遊びましたが、時間を忘れて遊んでしまいました。
やはり良いものです。
精力的にシリーズ展開を行っているROBOT BUILD。
最近はモードチェンジを備えたものも増え、組み換えアクショントイでありながら単体でのプレイバリューも高いという非常にユーザーフレンドリーな商品展開が目立ちます。
どれか一つを買っても遊べる。集めたらもっと遊べる。
核誠治造「ROBOT BUILD」シリーズ、ますます注目です!
海を思わせる鮮やかなクリアブルーのアクセントが効いた、カッコよさと可愛さを併せ持つ水陸両用機、“滄龍”。
是非是非あなたのコレクションにお迎えください!
【仕様紹介】
ブランド:核誠治造
商品カテゴリ: 塗装済み完成品アクションフィギュア
発売時期:2022年6月発売予定
作品名:駮機製ROBOT BUILD
素材:PVC&ABS
サイズ:全高約150mm
©核誠治造
■ライタープロフィール
ニックネーム:蒼人
出身地:日本・神奈川県
自己紹介:帰宅後に家事の合間を縫ってプラモ製作に勤しむリーマンモデラーにして毎週末劇場に足を運ぶ映画マニア。
TBSラジオのヘビーリスナーかつハガキ職人でもあります。
Podcast:
Comments