【テレパ実物レビュー㉜】ハイセンスなチャイニーズ・ロボットトイの雄、見参! 核誠治造「ROBOT BUILD」の魅力

更新日:6 日前

 現在の中国のトイシーンにおいて、オリジナルデザインのロボットトイは欠かせない存在です。重要なのはデザインがオリジナルであるという点で、何か強烈に人気のある映像作品などが先行して存在していないパターンが大半です。原作の力を借りることなく、純粋にオモチャのパワーだけで勝負するという、思い切りのいいストロングスタイルが眩しいですね。


Robot Buildの箱は、ちょっと前のガンダムフィックスフィギュレーションみたいでカッコいいのだ


 そんな群雄割拠のオリジナルデザインのロボットトイの中で、頭ひとつ抜けた製品を作り続けているのが核誠治造。同社のロボットトイシリーズ「ROBOT BUILD」は、一体ごとにメカのキャラクター性が伝わってくるような個性的なデザインと、センスのいいビビッドな配色が大きな魅力です。また、名前の通り分解して自分だけのロボットをビルドできるのも特長。こういうオモチャは数を揃えないとあんまり面白くなったりしますが、このシリーズはかなり細かいところまで分解して再構築できるので、単品でもしっかり遊べます。


こちらは「RB-09 RONIN "浪人"」。割とストレートな人型ロボだけど、アシンメトリーな配色がニクい

それでこっちは「RB-05 CARBE "棘蟹"」。カニがモチーフということは伝わってきつつも、手足の数は人間と同じというツイストの効いたデザイン!

「RB-16 MAGNI "銃錘"」(右)と「RB-17 ABYSSAL "深潜"」(左)。こういうごろっとしたユーモラスなデザインの機体もあります。単一シリーズ内での振れ幅が広い


 前述のように、ROBOT BUILDの魅力のひとつが、そのデザインの完成度の高さ。細い機体はとことん細く、重量級の機体はどこまでもどっしりとしたスタイルになっており、一体ごとの振れ幅が広くて見ているだけで楽しい。どの機体もディテールの疎密や平面と曲面のバランスがうまく組み合わされており、メカフェチが作ってるんだろうなあという味わいがあります。随所に入っているマーキングも小気味よく、痒いところをボリボリ掻いてもらっているような気持ちよさ。本邦のメカデザイナーでいうと、藤岡建機先生あたりが好きな人には特にグッとくるデザインではないでしょうか。


胴体周辺の「重層的な内部フレームの重なりの上にグレーのカバーが乗ってる」感! そして絶妙のタイミングで挟まれているオレンジ色のパーツ! シブ〜!

このグレーのフレームがチラ見えしてる感じ! ユニットが重なり合ってる感! シビれるな〜

胴体のカバー内部に隙間があいてて横からチラッと中身が見えるとことか、オレンジのフレームのビビッドさとか、たまんないな〜

ネイビーブルーの外装の中央に覗くグレーのパーツのみっしり感! そして極太なオレンジ色のバンパー! カッケ〜

マーキングの量と配置の程よさ! パーツ表面のしっとりした梨地! 言うことなし!


 ROBOT BUILDの基本ラインナップとなっているのが、「ユニバーサルカラー」と書かれている商品。こちらは見ての通りネイビーブルー・重めのブルーグレー・ライトグレー・濃いめのウォームグレー・オレンジといった共通の成形色で全パーツが構成されており、組み替え遊びの際にどう組んでも統一感が出ますよ、というカラーリングになっています。とにかくグレー系3色のバリエーションにビビッドなオレンジという組み合わせが超クール。単に部分的にオレンジ色が配置されているわけではなく、内部フレームと外装の重なり合いの中に差し色として配置されているので、メカ的な説得力もしっかりあります。成形色の違いとパーツ分割の工夫で重層的で複雑なメカっぽさを演出しているわけで、これはなかなか手練れの太刀筋。マジでセンスがいい。ちょっとおれにも分けてほしい。


右が「RB-09C AKIRU "空刃"」。半透明の外装は強者の証!

左が「RB-05C FLAME ANTS "炎蟻"」。トゲトゲ! ピーキー! 


 で、こちらがユニバーサルカラーの製品のリデコアイテム。こちらも他のフィギュアとの組み替え自体は可能ですが、どちらかというと単品で完結するようなよりピーキーで個性的なデザインとなっています。例えば「RB-09C AKIRU “空刃”」は「RB-09 RONIN “浪人”」のリデコで、デザインモチーフは見ての通り侍。頭の傘や肩につけられた鎧の大袖みたいな装甲、そして大小2本の刀が武者モチーフであることをビンビンに主張しております。また、「RB-05C FLAME ANTS “炎蟻” 」は「RB-05 CARBE “棘蟹”」からのリデコですが、デザインはより攻撃的で尖ったものになり、手に刺さりそうなくらい(オモチャを遊んでる時に尖ったところが手に刺さりそうになると嬉しい!)。どちらもユニバーサルカラー版より主張強めなデザインになっており、ちゃんと先に販売されていたものとの差が設けられているのが嬉しいですね。


剣の両手持ちも余裕でこなします

どっしりした外見の割には、意外な程よく動く


「指が動いたらいいな〜」という見た目の手がついているロボットは、やっぱりちゃんと指も動きます


 動かしてみてもそれなりに優秀。組み替え遊びが前提の作りではありますが、現代的なロボットトイとして動いてほしいところは大体全部動きます。スタイルが通常の人型とは大きく異なるものも多いので、単純に動かしてて楽しい。ただ、腰などの可動軸が変わった方向から生えているものもちょいちょいあるので、動かすのにちょっとコツが必要な場合もあります。


この武器持ち手はマジでトンチが効いている


 さらに「ここはどうしても褒めておきたい!」と思ったのが、この武器持ち手。見ての通り、グリップと可動用のボールジョイントが一体化しており、手のパーツはそこにかぶさる形になっています。いや~、アクションフィギュアの手に武器をどうやって固定するかというのは人類長年の問題で、いまだに完全な解決策が出てないんですね。そこに対して「パーツの組み替えが前提のオモチャなんだから、もうグリップとボールジョイントを一体化させちゃえばよくない?」という爽やかな回答を用意した核誠治造。これなら武器も絶対すっぽ抜けないし、見た目も違和感がなくてカッコいい! Robot buildというシリーズだから可能になったウルトラCではありますが、しかしこれはなかなかスマートな解決策だと思います。

 ただ、遊んでてちょっと気になる部分も。一番気になるのは、関節を動かした時に軋んだり妙に固かったり、反対にものすごく緩かったり……という箇所がそれなりにあるところ。関節部分もそれ以外の部分も全部共通した樹脂でできており、そのせいなのか関節がギシギシして動かしづらいというのはアクションフィギュアとしてけっこう致命的な欠点かなと思います。また同じ理由からか、4ミリの軸の抜き差しがやりづらく、組み替え遊びのテンポを削ぐところがあります。組み替えようの軸を抜くための組み立て式プライヤーも入ってはいるのですが、より強力な金属製のヤットコなんかが手元にあるとより安心かもしれません。


これでもラインナップの一部! 全部買って遊ぼう!


 とはいえ、まずそもそもオリジナルのロボットトイで、シリーズ開始以来15点も商品が発売され続けているのがすごいんですよね。きっちりシリーズが続いていることからも、Robot Buildのデザイン性の高さとオモチャとしての魅力が伝わってくると思います。デザイナーとのコラボなど、今後も活発に活動していくはずだし、なにより見た目的に日本人にも食べやすいルックスのはず。ホビーテレパでも継続して取り扱う予定なので、見かけたところで買っちゃうのが吉です。


 そして次回は「じゃあ組み替え遊びってどうすんのさ」というところをじっくり掘ってみる予定。ROBOT BUILDの楽しみ方の本流はこっちかもなので、次も何卒よろしくお願いいたします!

 

核誠治造のROBOT BUILDシリーズ商品は、ホビーテレパオンラインショップにて好評発売中!ぜひチェックください!

核誠治造 駮機製ROBOT BUILD RB-11 「TITANK 影虎(かげとら)」

核誠治造 駮機製ROBOT BUILD RB-15 「SORYU 滄龍」

核誠治造 駮機製ROBOT BUILD RB-28K 「KINKOU 金光」

 

■ライタープロフィール

ニックネーム:しげる 出身地:日本・岐阜県 自己紹介:フリーライター。ホビー誌などでいろいろな原稿を書く傍ら、毎月けっこうな量のオモチャを買って遊びながら暮らしています

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