【テレパ実物レビュー㉟】ならず者たちを「ハーベイB19」「ルイスターC30」に乗せて、バイクで世紀末を生き抜け!

ならず者の乗り物といえば、もちろんトゲが生えたバイクですよね!
ポストアポカリプス社会を生き抜くために必要なもの……それはパワフルな乗り物です。マックスがV8インターセプターに乗り、『北斗の拳』のザコがバイクに乗っていたように、治安という概念がぶっ壊れた世界では素早く移動して生き抜くためのタフな乗り物が不可欠なのです。

中身がバイクなので、箱もちょっとデカめ
前回紹介した「サンレジャのならず者」シリーズを発売しているJOYTOY。戦星辰シリーズの中でも異色なデザインの人たちですが、バッキバキにポストアポカリプス×サイバーパンクな彼らにも移動のための乗り物が用意されています。それがこの「ハーベイB19」と「ルイスターC30」。ハーベイB19はアメリカンタイプっぽいスタイル、ルイスターC30はサイドカー付きのバイクとなっています。

こちらが「ハーベイB19」。アメリカンタイプのバイクです

こっちが「ルイスターC30」。見ての通りのサイドカー

どちらのバイクもハンドルを切ることができます。しかしすんごいトゲだ

サイドカーにはでっかいトゲトゲに加えてハープーンランチャーも装備!
どっちもバイクのオモチャではあるんですが、なんせこの2台はポストアポカリプスとサイバーパンクのセット盛りみたいな連中が乗るバイクです。ゆえに見た目はけっこう凶悪。フロントフェンダーにはスパイクが生え、サイドカーの前面には鋭い刃物が並び、随所に「死ですね」みたいなペイントが施されております。一目でアカン人が乗ってる乗り物だということがわかる見た目、わかりやすくて素晴らしいですね。

シートのくたびれ具合やマフラーの汚れも塗装で表現されています

エンジンはサビと油でギトギトになってる感じ

タイヤの砂汚れや、金属部分のヤレ加減に注目

後ろから見ても雰囲気ありますね
なんせならず者が乗っているバイクということなんで、ウェザリングもキツめ。タイヤの砂汚れもしっかり塗装されているし、フレームの部分には錆びたような茶色が乗せられています。ただ、フィギュアよりも目立つほどではないのが絶妙なバランス。ディテールに関してもフィギュアが埋没するほどしつこくないので、乗せて遊ぶとちょうどバランスが取れる雰囲気です。

フィギュアを乗せると一気に絵面が充実!

道路交通法なんかクソ喰らえだぜ!
ということでフィギュアを乗せるとこんな感じ。JOYTOYのフィギュアは可動範囲がヒロインで、バイクに乗るようなポーズも違和感なく決められます。ハーベイB19もいいですが、絵的に充実感があるのはサイドカータイプのルイスターC30。ハープーンランチャーもついてるし、フィギュア同士を絡ませられるのもグッド。フィギュア単品でポーズを取らせるのもいいですが、ビークルと組み合わせると変化が出てめっちゃ楽しいです。
そもそも、アメリカで3.75インチのフィギュアが発売された時の特徴のひとつが「それ以前に発売されていたアクションフィギュアよりも小さいので、乗り物に乗せたり基地に配置したりして遊べる」というものでした。ケナーによる『スター・ウォーズ』のベーシックフィギュアはモロにその特徴を活かしたものでしたし、日本でも『ミクロマン』なんかは10センチ前後のフィギュアとビークルや基地を組み合わせる遊びで人気を博しました。このくらいの大きさのフィギュアは、出現当時から乗り物やストラクチャーと組み合わせて遊んで楽しめるものとして生産されていたわけです。
ということでいえば、JOYTOYのこのバイクも3.75インチフィギュアの伝統的な遊び方に則ったものと言えるのではないでしょうか。なんせバイクにフィギュアを置いた時の絵面の安定感、そして「保管場所に関しても価格に関しても、このサイズならアリ」という感じがかなりある。バイクなので乗り物としては小さめというのもあって、「フィギュアを乗り物に乗せて遊びたいけど、サイズがでかいと家に置けない!」という人でも安心です。

結論、バイクがあれば3倍楽しい!
そんなわけで、ハーベイB19とルイスターC30でした。バイクの見た目が凶悪なので他のフィギュアとはなかなか合わせづらいということもあり、実質「サンレジャのならず者」専用ビークルと言っても過言ではありません。が、それだけにフィギュアを乗せた時のしっくりくる感じは随一。ならず者たちを揃える際にはついでに押さえておくと、それだけでグッと遊びがワイドになりますよ!
JOYTOY 戦星辰:サンレジャのならず者青年団 ハーベイB19
JOYTOY 戦星辰:サンレジャのならず者青年団 ルイスター C30

■ライタープロフィール
ニックネーム:しげる 出身地:日本・岐阜県 自己紹介:フリーライター。ホビー誌などでいろいろな原稿を書く傍ら、毎月けっこうな量のオモチャを買って遊びながら暮らしています