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【テレパインタビュー㉟】「メカ娘」が奇跡の可動フィギュア化!! ファンに寄り添ったデザインに拘る玄人集団・蝸之殻スタジオにインタビューしました!



■Profile

会社名:鄭州蝸之殼文化伝媒有限公司

ホームページ:www.wozhikestudio.com

ツイッター:@wozhike


蝸之殻スタジオ(SNAIL SHELL STUDIO)は、美少女アクションフィギュアの専門として、2016年6月に設立されました。ユニークなオリジナル作品の作成に取り組んでおり、手彫りを組み合わせた3Dモデリングの素晴らしさをよりいっそう際立たせた作品を提供しております。



──── さっそくですが、ブランド名の由来は?


「ブランド設立当時、創設者のニックネームはSnailでしたから、スタジオに名付けられました。(編集部注:Snailとはカタツムリのことで「蝸之殻」はカタツムリの殻という意味になります


──── 作品のアイデアを教えてください。たとえば、「メカ娘」と「甲殻類昆虫」を組み合わせるというアイデアはどのようにして思いついたのですか?

「多くの作品のアイデアは、むしろ一瞬のひらめきから生まれています。「メカ」と「少女」がメカ娘を構成しているように、メカ娘と他の要素を同じように組み合わせると、相性が良くてカッコイイと感じているからです」


左:WASPGIRL BEE-03W 嗡酱(ぶんちゃん)

中:[幻鬼機殻] Phantom 001 荧 ダブルキャラクター形態

右:ARGIDAE GIRL BEE-04R 三葉(みつば)


──── 貴社の作品の世界観があるとしたら、それはどのようなものですか? 特にメカ娘を作る意図は是非教えてください(笑)


蝸之殻スタジオの初心は、なんと言っても僕たちの理想的なメカ娘を作ることでした。そのため作品自体に心を込めて、ハイクオリティーであることを前提にシリーズ作品を作ったり、国内外のファンにも手軽に私たちの製品を購入できるように努めています。シリーズの世界観はまだまだ発展途上ですが、今後もじっくりとお見せしていこうと思います。期待してください!」

──── 制作に関しては、何か特別な素材や技術を用いていますか? たとえばBEE-04R ARGIDAE GIRLのようなテクスチャを実現するために何をする必要がありますか。また、作品作りおいて最も工夫されている点は何ですか?

「私たちの可動フィギュア作品は、主にPVC、ABS、布、POM素材で作られています。それは観賞用であっても、より耐久性のある素材です。技術的な話になりますが、金型はすべてCNC鋼製で高精度に作られています。実際、大量生産ラインにこのプロセスを組み込むことに関しては、そこまで難しくありません。問題は品質検査の部分です。完成品がモデルの品質と同じように一貫していることを確認し、その中で適格製品と非適格製品を一つ一つ見分ける作業が最も手間がかかっています」

品質検査の現場


──── 現在の貴社のクリエイティブチームとそのメンバーを紹介してください

「現在のクリエイティブチームは原画デザイナー、3Dプロトタイプモデラー、彫刻家、塗装師などが集まっています。可動フィギュアの制作は想像以上に厳しいので、メンバーの創造力とチームの実力が高くなければなりません。そして、私たちのメンバーは、純粋に作品だけでアピールしていきたいと考え、常に皆様に最高の作品をお届けできるよう努めていきたいと思っております」

──── 御社がホビー業界に参入した経緯を教えてください


「この業界に入った最初の理由は、自分たちが満足できる玩具を作りたいという思いからです。まずは試作品を作り、展示会に行って応援してくれるプレイヤーやファンを集めるところから始めました。そしてプレイヤーからのフィードバックを受け、最適化・調整し、一歩一歩、フィギュア業界に本格参入したのです。(編集部注:同社パートナーによる聞き取り)



──── この仕事を始めてから、特に印象的な出来事などありますか?

「それはもちろん、私たちが最初の製品を展示会に持ち込んで、プレイヤーが列をなして製品を買っていってくれたシーンですね。多くのプレイヤー様に認められたことは、私たちにとって何よりの(ご褒美)です」

中国上海ワンダーフェスティバル イベント出展風景


──── スタジオを始めたとき、なぜメカ娘フィギュアの分野に注目したのですか?


「実はメカ娘フィギュアのジャンルは昔から存在していましたが、当時は鎧だけをいくつか着けて(メカ娘)と呼んでいるものが市場に多かったんですね。 もっと上手くやれるのではないかと思ってから、試してみようという気持ちでこの分野に挑戦するということを決めました」



──── 現在、取り組んでいる作品の進捗状況を教えてください

「現在、三葉はすでに出荷されており、ミルク・Tも発表されています。暗殺者、正面装甲少女と砂シリーズの姉妹など、去年の年末にリリースした試製品が、今年は次々と皆さんにお届けできればと思います」

ミルク-T ©2020-2022 Snail Shell. All Rights Reserved.


──── 蝸之殻さんの公式Twitterでは、よくキャラクタースタンプやちびキャラを使ってプレイヤーとやり取りしますが、これらのキャラクターはどのように生まれましたか? またゲームやアニメとコラボする予定はありますか?

「実は最初にキャラクターデザインの段階で、意識的にオリジナルIPとなるよう制作しております。特に、ちびキャラの方がSNSで拡散しやすく、プレイヤーとの距離を縮めることができますので。 これから先、もしゲームやアニメとコラボできたら……これも計画通りです(笑)」


──── 貴社のメカ娘は、他のメカフィギュアとは異なる遊び方ができますね、たとえば「変装」ができます。いつもこうした面白い遊び方を考えているのですか?

「そうですね、最初からそれぞれの製品設計の段階で多様性と互換性を考えています。まず、自社ブランド間のパーツの互換性を確保しています。また、いくつかの共通接続口を使用して、他シリーズのパーツと組み合わせることができるようにします。こうして、フィギュアの機能を最大限に活用して、より多くの遊び方を提供していこうと考えています」

プレイヤーが組み立てた「変装」完成品


──── 現在のメカ娘フィギュアの市場環境について、貴社はどうお考えですか?

「率直に言うと、より多くのメーカーやスタジオがこの市場環境に参入することは、私たちにとって楽しいことです。プレイヤーの選択肢を加えるし、斬新な作品が見られるかもしれません。ただし、その製品の評価や判断自体も市場にお任せしています」



──── 御社代表が尊敬しているメカ娘フィギュア作品やブランドについて教えてください


「好きなブランドは日本の壽屋です。やはり、メカ娘の創始者として、業界で最も尊敬される大先輩ですから。これも市場が教えてくれたことです」

──── 壽屋リスペクトからも伺えますが、貴社の製品は日本のオタク文化と深くつながっています。今後は日本側とコラボ企画などはありますか?

「現在、日本ライセンスの一部とも交渉中ですが、最終的なコラボ企画は、確定次第プレイヤーの皆様に公開いたしますので、是非お楽しみに!(笑)」



──── 日本のファンに一言お願いします!

「蝸之殻の製品をご愛顧いただき、誠にありがとうございます。今後も、より良い品質の作品をすべてのプレイヤーに提供できるよう努めていきます」

 

蝸之殻スタジオの最新作品情報と商品化企画は、ホビーテレパにて告知していきます。ぜひお楽しみに!


ホビーテレパ運営会社の株式会社ジニヤズでは、若手クリエーターたちの作品や発想、活動をインタビューを通して世界中の多くの人々に伝えることを応援しております。


多言語(日中英)翻訳と情報発信のサポート、ビジネスチャンスのクロージング斡旋も行っております。インタビューや業務提携などのご希望がある方は、お気軽に「お問い合わせ」までご連絡くださいませ。


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