【テレパインタビュー㉑】VOCALOIDとの出会いが絵を描き始めた理由。様々なゲームプロジェクトに携わった「努力家イラストレーター」のLi Flag先生にインタビュー!


Profile

ニックネーム:Li Flag

SNS: @Lirseven

出身地:中国

職業:大学院生兼フリーイラストレーター

専攻:ビジュアルコミュニケーションデザイン










■Art Gallery


────では、まずは先生の自己紹介をお願いします!


「皆様こんにちは。Li Flag(リーフラッグ)と申します。今は大学院の1年生でデザイン専攻に通っています。これまではビジュアルコミュニケーションデザイン専攻で、主にグラフィックデザインを勉強しました。自発的にアニメ・マンガの同人創作をすることが多かったため、私の作品を気に入ってくれた会社さんから、イラスト案件の依頼が多数ありました。そこから外注イラストレーターになりました(笑)。


中学時代からゲーム会社での仕事に憧れ、ゲームの原画家として活躍することが夢でした。今はこの目標に早く近づけるよう頑張っています」



────先生の創作は様々な芸術表現手法を応用している、と評価されています。どのようにしてこうした表現のアイデアを生み出しておりますか?


「インスピレーションの源といえば、やはり文化的なコンテンツや娯楽エンタメから得られるものが多いと思います。例えば優れた写真集や最先端デザイナー作品のファッション誌などを鑑賞することから多くの発想が生まれます。


旅行すること、人文科学をテーマにしたドキュメンタリー映像作品を見ることも、イラスト創作にとても役に立ちます。ゲームの原画集の中だけに登場する幻想的な風景も、実は現実世界の中に本当にあるんだと発見した時は、世界の美しさに感動しますね!


またおすすめするのは、日常生活の中で「人間観察」をすることです。人々の行動を観察したり、感情を分析したりすることで、これらを自分の創作表現に取り込み、具現化することができます。そうして感情豊かな作品が作れると思います」


────先生が創作を体得する過程で、何か印象的なエピソードはありましたか? また辛い経験などありませんでしたか?


「もちろんあります。自分はまだ学生で未熟者なので、創作の道半ばで彷徨っている、とも言えるでしょう(笑)。そんな自分に、出版社やお気に入りのゲーム開発チームからイラストの依頼を送ってくれます。私の作品が認められたと感じられて、喜びが強く心に残りました。


辛い経験と言えば、美術学生なら皆、誰でも希望するのは、トップ美術学院(編者注:日本の場合は例えば藝大だったり、中国の場合ならTOP1&2の中国美術学院と中央美術学院を指しています)に入学することなんですよね。でも私はその願いを実現できませんでした。そして長い間落ち込んでいました。だけどその後気づいたのは、学歴や肩書は自分の創作人生においては些細なことに過ぎないということです。他人からの評価や「美院生」的な肩書は、決して自分の将来を左右するものではないのです。絵を学ぶ過程は、自分自身の精神的な修行でもあります」



────先生は、作画を学ぶ過程で何が一番重要だと思いますか?


「他の絵師たちと交流をしていくと、自分の作品創作をしていく途中にマイナス感情に負けて、自分はいくら努力しても他の人のように上手になれないんだ! と自己否定をしてしまう人が多い気がします。


確かに画力が未熟な頃に、人気イラストレーターの作品を見て、自分の作品の未熟さを感じてしまうのはよくあることですが、私が作品表現においては最初から他の人との比較はすべきではない、と考えています。


「絵を描く」ことで最も重要なことは、その作品創作の過程で、自分が心から幸せを感じることだと思います。また「過去の自分自身」と比較することは正しい方法だと思っています。新しく描いた絵が前の絵より優れている点はありますか? それを見つけながら改良改善するのが進歩の鍵です」


────先生は将来の作品創作に、何かチャレンジしたい表現スタイルはありますか?


「将来的にはもっといろんなジャンルにチャレンジしてみたいと思っています。キャラクターデザインやイラストを描くだけではなく、環境表現、背景、アニメーションなど、色々やりたいと思います。表現する内容が変わっても、その中心となる思想原理は同じなんです。自分がイメージをする美しい画面を気持ちよく再現したいと思っています」


────先生はこれまでに参加したプロジェクトは? そして最も満足する作品は?


「自分はフリーランスの外注イラストレーターなので、それなりに多くのプロジェクトに参加させていただきました。数は結構ありますので……ほとんどの場合はプロモーション用のイラストを担当していました。ゲーム開発に関わる社内作業に参加する機会がなかったのはちょっと残念です。


満足するする作品と言えば、やはりTwitterで評価が高い作品には、満足をしています。 でも一番満足する作品は、いつも<次の作品>なんです!」


────先生がボーカロイドの歌姬たちを描いた同人作品をたくさん作りましたよね! その理由をぜひ教えてください!

「自分は2008年からVOCALOIDを聴きまじめました! ボーカロイドという媒体は、本当にたくさんのクリエーターを生み出したと感じています。自分が絵を描き始めた理由も、VOCALOIDを通して天才肌のクリエーターたちと触れ合ったからです、VOCALOIDは自分にとって本当に魔法のようなもので、バーチャルアイドル時代を切り開いたのだと思います。またみんなの力でアイドルを創り出すことは尚更燃え上がりあがります(笑)


私は幼い頃から音楽が大好きです。子供の頃からピアノを勉強したり、合唱団に参加したりしました。クリエイターたちから音楽を欠いたら絵も描けなくなると思います。音楽は心の糧なんですから(笑)」


────先生は、芸術と商業との関係性をどう思いますか?


「自分はゲームプロジェクトとの関わりが多いので「ゲームと芸術との融合」について少し考えを述べますね。今や商品としてのゲームは、ビジュアル面でも様々な芸術表現手法を組み合わせをされて構成しています。それは芸術表現の大衆文化への普及とも言えるでしょう。


「芸術」が様々な商業媒体を通して通俗化していく今、本物の「芸術」とは何かも既に判断しにくいものになったと思います。芸術と商業の良き融合は、これからも多くの人の研究テーマになるでしょう」


────日本のアニメ・マンガ・ゲームの中で、先生が好きな作品を教えてください!


「日本のアニメ・マンガ・ゲームは自分の創作生活の啓発であり、見た作品は何百もあります。世界的に有名な作品はほぼ全部見ました。自分が気に入った作品は、時間をかけて同人誌を描いたりします。 私がとてもお気に入りの作品の一つは、市川春子先生の作品『宝石の国』です。その作品と出会ったのは大学一年生の時で、先生の作品が好きになりすぎて水彩の同人誌を描きSNSにて発表しました。またそのおかけで自分のファンも増えました。宝石の国は、アニメーションレンダリングを新しいレベルにまで引き上げ、輝く宝石を3Dで作成されており、天才的だといえます。


また自分が好きなゲーム作品と言えばやはり『Fate/Grand Order』ですね。今はもう世界的にも有名なゲームだと思います。このゲームは、私の高校と大学生活の一部でした。このような感動に溢れるゲームはめったにありませんね! ソーシャルガチャゲームだけど、プレイヤーたちを心から魅了するストーリーは誠に素晴らしいと思います」


────インタビュー大変お疲れ様でした! では日本のファンに一言をお願いします!


「ずっと昔から、日本は自分にとって、とても遠い場所だと思っていました。好きな作品を遠くから見てるだけの気分でした。今はインターネット経由して距離感が一気に縮まりました! また自分の作品を公開したら、自分の作品を評価してくれる人がたくさんいて、本当に心から感謝しています。これからももっと沢山の作品創作に努力し、皆さんにびっくりするほど良い作品を作り出したいと思います」

 

Li Flag先生の最新作品情報と商品化企画は、ホビーテレパにて告知していきます。ぜひお楽しみに!


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