独自の進化を遂げてきた本当の中国コスプレ事情

更新日:2月9日

「コスプレ」とは漫画やアニメ、ゲームなどの登場人物やキャラクターに扮する行為でコスチューム・プレイを語源とする和製英語。漫画やアニメだけでなくゲームや文学作品に至るまでコスプレイヤーが多く集まるコミックマーケット通称コミケなどのイベントなどがあります。


島国日本でこれだけ人気の「コスプレ」ですが、お隣の中国オタク界隈では、どのような生態(?)となっているのでしょうか。


実は中国のコスプレ文化は、日本と比べると独自の進化を遂げています。

日本ではコスプレという文化に、ある程度の認知があるものの、どこか恥ずかしい雰囲気があるのが実情です。所謂オタク文化に対する冷ややかな目線が気になってコスプレをすることが恥ずかしいと思っている日本人も残念ながら少なくありません。



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一方、中国オタク界隈におけるコスプレは、日本よりオープンな文化としてその基盤が醸成されています。そもそも人口が多いことから、同じ作品を愛する仲間も多く、また土地も広いためコミケのような超大規模なイベントとまではいかないまでも、小中規模のコスプレイベントは中国内で日々開催されています。「犬も歩けばレイヤーに当たる」といったくらい、コスプレ人口が多いのです。


また中国においてコスプレを披露するという行為は、「作品への愛を体現する最大級の表現」としての文化が、すでに根付いています。


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その他にも中国では、一般的なオタクだけでなく、男優・女優・アクターが舞台上で複数のコスプレイヤーキャラになりきって創作劇するショーなども盛況で、日本におけるコスプレの扱いや楽しみ方と少々異なる部分もあります。


なぜここまで文化の違いがあるのでしょうか?

それは中国のオタク文化はコスプレと共に活動が広まっていったことに起因します。


日本ではアニメが毎シーズン新しいものが出て、掲示板などでネットを通して作品について語り、ネットで完結するサブカルチャーとしてアニメや漫画多く浸透していきました。


中国では2000年初期の頃、アニメや漫画などが規制により市場にあまり出なかった時代が存在します。この時代、ネットでの検閲も厳しかったためオタク達はネットではなく、現地での交流会をメインとしてアニメや漫画といったサブカルチャーに興じたのです。



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そういった背景の中、作品への愛を示す表現としてコスプレをしながら集まる交流会が爆発的に流行っていきました。当時は海賊版の取り締まりや、著作権や情報規制に敏感だったため、作品を持ち寄る類の交流会の開催は難しかったですが、コスプレをして作品を語るといった表現は誰でもすることが出来たため、コスプレ文化を中心として交流会が数多く開催されました。


そうしたアニメや漫画文化の発展した土壌の違いもあり、中国オタクにとってコスプレを披露することは恥ずかしいことではない雰囲気が醸成されたのだ、と言えます。

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日本ではアニメや漫画作品について同人誌などの二次創作活動が盛んです。二次創作についても中国では独自の進化を遂げていて、『コスプレイヤーによる二次創作劇』も盛んに行われています。


ドラえもんにアンパンマン、ポケモンや戦隊物のショーなど日本では多くの場合、マンガ、アニメは商業イベントとして企画開催されています。一方中国では国産のキャラクターが少なく、商業イベントにおいて客寄せとなるコンテンツが不足していました。

そうした中で企画者側はコスプレイヤーの創作劇に目を付け、商業イベントと結び付けていったのです。このような商業系のイベントの中でコスプレがオタク活動として認知され、中国オタクの間でもイベントへの志向が強まったり、様々な交流の場が形成されていきました。


こうした歴史もあって、現在は中国政府機関からコスプレに対する支援が行われたりとコスプレやコスプレ劇が様々な中国オタクのメインイベントとなっているのです。

またコスプレイヤーが商業イベント等で大きく扱われることから、舞台のプロ側の人間もこの分野に入って来るようになりコスプレのクオリティー引き上げています。

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中国オタクとコスプレ文化は共に発展してきましたが、中国でも一時期は『コスプレは容姿端麗な人しかやってはダメ』という空気になった時もありました。しかしライトネットやSNSが普及してライトな層の参入が増えたことで、気軽にコスプレを楽しむ人がまた増えてきています。


ホビーテレパでは、こうした日中のみならず世界的にも活躍しているスター的なコスプレイヤーをどんどん紹介していきます。ファッション的な感覚でコスプレに参入する新しいレイヤーたちが出現している今、彼女たちの今後や、コスプレ文化の進化から、目が離せません。


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